至上最悪の男運
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#1 [夏] 08/11/22 03:25
今まで私が出会った男の人達との話
※タイトルはあくまでも私の視点であり、男運が悪い以前に私の性格にも問題があります。その点をご理解、ご了承の上お読み下さい。
※「軽すぎ」「ヤリマン」といった私に対する批判は十分自覚しているので控えて頂けると幸いです。
#2 [夏]
初めて男の人と付き合ったのは高校に入って間もない時でした。
出会いはナンパ。相手の人は22歳でした。
「可愛いね」
「やばい、好きになりそう」
こんな話術にハメられたのか、私がまだ恋愛の‘れ’ね字も知らないお子ちゃまだったのか、知り合ってその日に付き合ってと言われて私は簡単に首を縦に振りました。
相手の名前は裕也。
当時15歳だった私にとって22歳の裕也は大人でしたが、子供っぽい性格の為か、7歳も離れてる様な気はしませんでした。
:08/11/22 03:39
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#3 [夏]
「ねえねえ、プリクラ撮ろうよ!近くにゲーセンあったよね!」
ナンパされて歩きながら喋って、居酒屋入ってまた喋って、その途中で告白されて付き合って、手を繋いで居酒屋を出た時に裕也が子供の様にはしゃいでそう言った。
初めての彼氏という存在に憧れて、少し背伸びして付き合ってしまったけれど、心の中はもやもやしていてうまく喜べなかった。
横で嬉しそうに笑う裕也を見ると胸が痛くもなった。
:08/11/22 03:56
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:T3lrRu0g
#4 [夏]
ゲーセンまでの道程を歩いてる時、人通りが少ない路地裏みたいな所で裕也が突然立ち止まる。
「どうしたの?」
不思議に思って背の高い裕也を見上げると、その瞬間唇が重なった。
初めてのキスだった。
実際は裕也の顔が近付いてくるのがハッキリとわかったが、え?嘘、まさかここで――なんて脳内で焦ってる間に、触れたと思った唇がすぐ離れた。
:08/11/22 03:57
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#5 [夏]
裕也は嬉しそうに少しはにかんで笑ったけれど、私は罪悪感でいっぱいだった。
ファーストキスは大切だとか、そんな事は思った事なかったけれど、初めての経験にして既に気持ちのないキスは駄目なんだな、と悟った。
ゲーセンに着くと、裕也はまるで女の子みたいにアレ撮ろうコレ撮ろうってはしゃぎだした。
少し緊張しながらも何枚か撮り、最後の一枚を撮る為に機械の中に入った。
「どーやって撮ろっか」
「夏乃ちゃん、ちょっとこっち向いて」
振り向くと突然抱きしめられキスされた。
撮影中だっていうのにずっとキスされたままで、その上舌まで入れられた。
:08/11/22 04:12
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#6 [夏]
――え!?
驚いたけれど拒む事も出来ず、だからといって答える事も出来ず、ただジッと終わるのを待った。
やっと唇が離れたと思ったら既にプリクラは出来上がっていた。全部チュープリだった。
それを見て喜ぶ裕也に、私の心は益々痛んだ。
このプリクラを見ても、私は嬉しい所か目を伏せたくなる様な気持ちになったから。
「まだ帰んなくても平気?」
確か夜9時過ぎだったと思う。
裕也の言葉に時計を確認してから頷くと、裕也の提案で近くの公園に行く事になった。
:08/11/22 04:23
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#7 [夏]
公園まではバイクですぐだった。初めてバイクという物に乗って、なんだか少し大人になれた様な気がした。
季節はまだ春だったけれど、夜になるとまだ冷え込む時があったので、自販機で暖かい飲み物を買ってから近くのベンチに座った。
街灯もあんまりなくて結構暗かったからか、そこでもまた何度もキスされた。
「ベロ、出して」
何度やってもいっこうに舌を出さない所か、むしろ引っ込めてしまう私に痺れを切らしたのか、裕也がそう言ってまたキスをする。
なんとか舌は出せたものの、うまく絡ませられない。それでも裕也は喜んでくれた。
「ホテル行かない?」
歯止めが効かなくなった裕也がキスの合間にそう呟いた。
興味はあったものの、キスの回数に比例する様に募る罪悪感に、その度増える自問自答に、少しの申し訳なさを感じながらも無言で首を横に振った。
:08/11/22 04:45
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:T3lrRu0g
#8 [夏]
「そうだよな!まだ早過ぎるよな!」
裕也はそう言って抱きしめてくれた。
けれど心のもやもやは広がるばかりで、抱きしめられていても頭の中では「これで良いの?」「本当に好きなの?」――そんな事ばかりがぐるぐる廻っていた。
そうこうしてる間にすっかり時間は経っていて、気が付けばもうすぐで11時になろうとしていた。
次の日は学校もあるし、当時はまだ深夜まで遊ぶという事がなかったから慌てて帰る準備をした。
帰り道も頭の中ではずっと自問自答を繰り返してて、何度も裕也に「どうしたの?」とか「もしかして後悔してる?」とか聞かれた。
でもうまく喋れなくて「なんでもない」とか「大丈夫」とかしか言えなかったな。
:08/11/22 07:34
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:T3lrRu0g
#9 [夏]
私はチャリ、裕也はバイクだったので、駅で別れて家に帰った。
帰り道も、家に着いてからも、安易にとってしまった自分の行動が正しかったのか、このまま付き合っていって良いのか、考えても考えても答えが見付からなかった。
今まで恋はした事はあっても恋愛をするのは初めてで、ましてや初めての事を一日のうちに何個も経験してしまい、思考が追い付かなかった。
:08/11/26 03:53
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:aEVENwLA
#10 [夏]
布団に包まって一人で悶々と考えていると、不意に携帯が鳴った。
[今日はありがとう!付き合ってくれてホント嬉しい!夏乃ちゃんと出会えて良かったー]
裕也からのそのメールを読んで、胸がチクチクと痛くなった。
本心はどうあれ、私は裕也みたいに思えなかった。
答えが出ないまま、とうとう朝を迎えてしまった。
いつもの様に支度して玄関を出た瞬間、携帯が震える。受信相手はやっぱり裕也だった。
[おはよー!今日もお互い学校がんばろー!]
:08/11/26 04:04
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