一緒

小説を書くことに慣れてないんですけど、読んでいただけたら嬉しいです

偽りなく書くつもりなので矛盾が出てくるかもしれないですが、お手柔らかにお願いします

翔｢あ-楽しかった｣　

私｢うん、私も。今日はありがと｣
そう言って翔のために買ったプレゼントを差し出した。

翔｢え

いいの？｣

私｢うん。｣

翔｢開けてもいい

｣

私｢いいよ。｣

翔がハラハラとリボンをほどく。

箱を開けた翔はこっちを見て、ニヤリと笑った。

翔｢ﾒｯﾁｬえぇやん！！定期入れなかったから困っててん！
…お前気の付く女やなぁ

｣

藍の作戦大成功やと思った。(笑)

翔｢一個で十分やのに

これもくれるん？｣

私｢うん。｣

翔はタイピンをカチカチしながら嬉しそうに聞いた。

翔｢ありがとう。ﾒｯﾁｬ嬉しい

俺も紅ﾁｬﾝに渡したいものがあるんよ！はい、これあげる。｣

私｢なに？｣

翔はマメなタイプではないからまさかプレゼント用意してくれてるとは思ってなかった。

翔が差し出したのは可愛い指輪やった…

私の腕を取り翔が薬指に指輪をはめる…その翔の指輪にも同じ指輪が輝いていた。

翔「女ってこうゆうの好きやろ？

」

私はﾍﾟｱﾘﾝｸﾞとかをこれ見よがしに付けてるカップルを見るたびに寒気がして好きぢゃなかった。

でも自分のことを愛しそうに見つめる翔に、はめられる指輪はとても嬉しくて宝物みたいに感じた。

ﾊﾞｶみたいに感動してしまって涙が出そうやった。

私｢ありがとう…｣

泣きそうなのがばれないように、指輪を空にかざして｢きれ-｣とかなんとか言いながら上を向いた。

夜の公園のライトに照らされた小さな指輪はキラキラ輝いて本当にきれいやった。

翔がいきなり立ち上がった。

顔が近づく。

今度は前みたいに目をそらさなかった。

だって一秒でも長く翔を見ていたかったから…

翔｢今日はえらく積極的やなぁ～

｣

私｢…うるさいなぁ

｣
やっぱり恥ずかしい。

うつむいた私を翔が強く抱き締めた。

翔｢あ～ヤバい。ﾒｯﾁｬ好きやわ

幸せすぎて死にそう

｣

私｢ﾊﾞｶぢゃないの？｣

翔｢素直に喜べば可愛いのに

｣

私｢…むかつく｣

恋する女々しい自分に気持ち悪いとも思ったけど、それでも翔には甘えたくて、上目遣いなんかしてもう一度キスをねだった。

公園からの帰り。翔と手をつないで歩く私の指には指輪が光ってて、何度も繰り返し眺めた。

自分がこんなものをもらう日が来るなんて、想像もしてなかった…

私はそっと男の人に愛される喜びを噛み締めた。