夢だッたらよかったのに

2005年春...

李芽惟１５歳

"あ..またやッてもた..."

私がまた親不孝を
した瞬間心に出た言葉

私をはじめ
先輩3人
後輩2人
シンナー中毒者6人

なッちゃんの缶を
片手に公園にたむろ

ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ...

一人はガムを噛み
缶の中に入れふりながら

一人はひたすら缶を
はなさない

毎日朝から晩まで
缶チャリ三昧

家に帰れば
部屋にこもり
電話やらタバコを
吸って寝るだけ

昼位に起き
お風呂にはいり
化粧をしてジャージ姿で
いつもの公園に集合

いつものように
シンナーをしはじめた

"ﾌﾟﾙﾙﾙ"
私の電話がなる
彼氏だ

"うわ男や最悪"

｢もしもし。なにしとん？｣

"え？遊んでる"

｢またシンナーか｣

"ちゃうから"

｢ほなその左手のなに？｣

はッとした
目の前にいた

私は反射的に逃げ出した
だけど追いつかれて
しまった

バレタ事により
別れてしまった
おまけに体中傷まみれ
顔は腫れ上がって
あざだらけ
自分の失敗を後悔した

１５歳夏.....

友達とクラブに行った時
に出会ったMARIJUANA

キッカケはナンパ男
REGGAEのイベントだけに
全身REGGAE男

いかにも吸ってそうな
人だった

｢ねぇ？一人？いい事する？｣

いい事？は？と
心の中でつぶやき
ながら返事を返す

｢ツレおる。いい事て何？｣

そンな私をみて
REGGAE男は

｢教えたるからVIP席きてみ｣

私の手を掴みVIP席へ向かう

VIP席の１番奥の席

"何の臭い？タバコ？"

一人で心の中で呟き
ながら男のいいなりに
なりついていった

｢おう。ﾕｳﾔ誰やそれ？｣

ソレ言うなしッ

｢これッすか？僕の女です｣

えぇ-------?????
いつから?????
てか今日会ったばっかし
やからなぁ!!!!
意味わからんて!!!!

｢そうか。我の女か。名前なんや｣

１番でかいソファーに
ふんぞり返って座る
男が話かけてきた

｢李芽惟...｣

｢りーめい？｣

｢うん。龍李芽惟｣

なんで苗字まで
言ったんやろ...笑

｢そうか。日本人か？｣

なんのぉ？
急になに？笑

｢中国と日本のハーフ｣