自分は初めて知った。
『別れるなら死ぬ』という言葉は『死ぬ』と言った相手が追い詰められているのではなく、それを聞いている人が追い詰められているのだと。
　
　
　
自分から見た兄はパソコンや天体が好きな典型的な理系の人間だった。大学に入ってからは正月もろくに帰ってこないような状態。

「男なんだから好きにさせとけば良いんだよ」と言う父は放任主義を気取ってはいるが、内心は心配であったはずだ。
しかし放任気取りの父を憤慨させるような出来事が起きた。
　
それは大学の教授からの一通の手紙から始まった。

手紙の中には兄の単位習得の状況を知らせる紙が入っていた。
それをみてア然とする両親。そう、兄は３年になってから全然学校へ行っていなかったのだ。
さすがの父も怒り、兄へと電話をかける。

なんかすっごい気になる…お兄さん大丈夫なのかな？？