days

傷ついてるのは、自分だけだと思ってた。

でも、傷つけてたのも、、、私でした。

days・・・・。

１４歳からの１０年間。
誇れる生き方ではないけど、赤裸々に告白します。

秋が深まり、風が冷たく感じだした１０月２４日。

私一人しかいない家の電話がなった。

「ナナが・・・」

ナナと同じ集合住宅に住む、リカからだった。

「何？」

「・・・自殺しようとして病院に運ばれた・・」

声が震えてるリカ・・・。

当たり前だよね・・・。

だって、私もだもん。

だけど、そんなときも自分のことしか考えてなかった。

怒られるかもしれない。
私だけが、責められるかもしれない。

ナナの心配よりも、真っ先に我が身を心配した自分・・・。

情けないけど、本心だった。

「何で死のうとしたの？」

分かりきってるのに聞いてみた。

「私らのせいじゃない？」

重苦しく言うリカ。

その言葉が、本当にグサッときた。

「そうだよね」

私も言葉を返した。

翌日、先生から説明があった。

「少し心

「そうだよね」

私も言葉を返した。

翌日、先生から説明があった。

「少し心が疲れてただけだから」

私たちの事には触れてはこなかった。

“バレてない”

瞬間的に思った。　

このまま、ナナが言わなければバレずにすむ。　
だいたい、私達が原因じゃないかもしれないし…。　

悪びれる様子もなかった私。

ナナへの“イジメ”は仕方のないことだったんだって思ってた。　

それから一週間後、ナナが退院したと聞かされた。　そして、学校には来なくなりお母さんの実家に行く事になったことも聞いた。　

“私のせいじゃない”
“死のうとしたナナが悪いんだ”　　

こんな事を思ってた自分は本当に最低な人間だった。

全部ナナが悪い…。　

あの時の私は、本気でそんな事思ってた…。　
情けないヤツだった。　

でも、非を認めたら負けたような気がしてたのも確かで…。　

人のせいにする事で、自分を守ろうとしてたんだと思う。　

ナナがいなくなり、私は違うターゲットを見つけようとしてた。　

三年になり、クラス替えで見付けた子。　

“サチコ”

サチコは明るくていつも周りに友達がいて、そしていつもいつも笑顔だった。　　

“幸せそうに笑いやがる”　　

憎らしかった。　
ただただ、憎らしいだけだった…。

何かイジメる原因をつかみたくて、私はサチコに近付いた。　

そして見付けた。　

サチコと一番仲良しのユリの彼氏の事を、サチコも好きだと言う事。　

ユリがテニス部でいない間、同じ部活同士のサチコとユリの彼氏が話していた姿を私は見た。