灰色の世界
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#1 [きょう] 09/03/12 23:26
何も考えたくない。
何も聞きたくない。
何も信じない。
#4 [きょう]
私は中学生になり、そのグループと遊ばなくなった。
部活をして、友達もかわった。
それは、ただ、先輩の目があったから。
私の中学は荒れた所だった。
先輩も荒れていて、私はただただビビっていただけ。
:09/03/12 23:38
:W53T
:☆☆☆
#5 [きょう]
私を除いたグループは、先輩について、いつも何かしら問題を起こしていた。
私はそのグループの皆が羨ましく思えたが、皆は私をもうグループに入れようとはしなかった。
それは当たり前だった。
ただ先輩が怖いからという事だけで私はグループから抜けたんだから。
:09/03/12 23:42
:W53T
:☆☆☆
#6 [きょう]
私はそのグループの皆とは話さずに、関わらずに、中学1年生を過した。
中学1年の間に、私はかなり優等生になった。
先生に期待され、親にも期待された。
部活も順調にやっていた。
静かな友達も出来た。
:09/03/12 23:46
:W53T
:☆☆☆
#7 [きょう]
けど何一つ楽しくなかった。
褒められても、期待されても、何も嬉しくなかった。
でも時間は過ぎていき、私は中学2年になった。
中学2年生になり、悪いグループが多く集まったクラスになってしまった。
私は、今まで以上に存在を消そうと思った。
:09/03/12 23:50
:W53T
:☆☆☆
#8 [きょう]
悪いグループの皆は、いつも騒いでいた。
髪は明るい色でピアスを開け、いつも大声で笑っていた。
小学生の時に仲良かった子達もその仲にいっぱい居た。
だけど、誰も私に話しかけようとしなかった。
その時に私は世界が違う事を思いしった。
:09/03/12 23:53
:W53T
:☆☆☆
#9 [きょう]
中学2年も私はこうやって過していくと思っていた。
けど、それは違った。
「おい。ちょっと来いよ。」
そう言ってきたのは、悪いグループでより目立っていた男子。
そして、小学生の時によく遊んでいたグループの一人だった。
私は言われたままその男子についていった。
:09/03/12 23:58
:W53T
:☆☆☆
#10 [きょう]
私は、いつも不良軍団が溜まっている階段に連れてこられた。
まさか…リンチ?
なんて思ったがそこには誰もいなかった。
「…ま、座ったら?」
私は言われるままに座ったが、彼は一向に喋る気配が無かった。
私は授業が始まると思い、焦らす気持ちで
「何か用?授業始まるんだけど…行っていい?」
と彼に言った。
:09/03/13 00:02
:W53T
:☆☆☆
#11 [きょう]
「…俺の事分かる?」
「…うん」
「そっか…」
「…うん」
何なんだろうと思った。
いつも教室で騒いでいる彼がその時難しい顔をしていた。
「俺さ…お前の事…好きなんだ…」
彼は詰まりながらもそう言った。
その時の私は頭がハテナがいっぱいだった。
:09/03/13 00:06
:W53T
:☆☆☆
#12 [きょう]
「…付き合ってくんない?」
「…」
私は黙り続けた。
何で私なんだろうか?
彼は人気があった。
いつも周りには派手な女の子がいたし、その誰かと付き合っている話も聞いた事があった。
そんな彼が何故私なのだろうか?
私は黙り込み考えた。
:09/03/13 00:09
:W53T
:☆☆☆
#13 [きょう]
「…無理?」
そう訪ねる彼の方を見たら、彼は今にも泣きだしそうな顔をしていた。
そんな彼に私は何も言えなかった。
ただ横に首を振った。
:09/03/13 00:11
:W53T
:☆☆☆
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