【REAL LOVE】

指輪に刻んだ
【REAL LOVE】
色褪せた今もその時の想いは変わってへんで!!!

２人の大切な宝物たち
１人でずっと守っていく。
なによりも大事にするからな

2002年12月

16歳になったばかりのあや

通信性の高校に通い始めて
そろそろ１年がたつ頃だった。

学校にはあまり行かんで
いいから毎日バイトをして
友達と遊んで過ごしてた。

あや｢はぁい？｣

バイト先も地元も学校も
同じの友利から電話だった。

友利｢明日バイト休みやし
カラオケ行こ～｣

あや｢うん。行こ～
ほないつもの
コンビニ集合な!!!｣

電話を切ってすぐ
待ち合わせのコンビニに
バイクで向かった。

コンビニには
友利がいて理香もいた。

あや｢理香～
久しぶり!!!
今日バイトは？｣

理香｢休みやねん♪
友利から電話あって
急いできたわ（笑）｣

友利｢ほな行こか～
〇〇でいいやんな？｣

あや｢近いしそこ行こ!!!
寒いしバイク乗ってられへん（笑）｣

あや達はいつも
この３人でいた。

どーでもいい事で
これでもかってくらい
笑いあってた。

カラオケに着くと
正月前って事もあって
待ち時間があった。

あや｢他にやる事もないし
待ってよか？｣

友利｢せやな～｣

そう言いながら
ソファーに座り
べらべらしゃべって
呼ばれるのを待ってた。

理香の話で
手を叩きながら爆笑してたら

ある男が手を振ってきた。

初めは無視してたけど
通る度に手を振ってくるから
ちらっとその男を見たら

中学の時の先輩の
上田くんだった

上田くんは俗にいう
ヤンキー

髪の毛は金髪の時もあれば
赤の時もあったような…

耳には向こうの景色が
見える程大きく
広げられたピアス

中学は同じだったけど
歳が２つ離れてる事もあり
怖いオーラがあるので
しゃべってた事はなかった。

１度廊下で
すれ違った事があって
目が合った。

その時（カッコイイなぁ）
なんて思った事もあった

その上田くんが
なんで手振ってんの？

？？？

あ!!!!!!
ナンパか…

バッチリこっちを見て
手を振ってた…

あや
｢だいぶ酔ってるな～｣

理香
｢ご機嫌さんやな～｣

とか言って、うちらも
笑って手を振り返しといた。

そうこうしてる間に
うちらの順番がきて
店員さんに呼ばれた。

部屋に案内されて
椅子に座るなり

友利
｢あの人、あやちゃんの知り合い？｣

あや
｢知り合いではない。
あやは知ってるけど
向こうは知らんはず!!!

てか、同じ中学なだけ｣

理香
｢上田くんやんな？
うちの中学にも来てた事あったわ｣

あや
｢まっいーやん!!歌おっっ｣

友利
｢うちあゆの新曲歌おー｣

理香
｢あっ。うちも歌いたーい｣

何歌おっかな…
って考えてら

――ガチャ――

｢へ？？？｣

ドアを開けたのは
上田くんと服部くんだった。

服部くんも同じ中学で
かなりイケメンだから
女の子から人気があった。

が、チャラ男だ…

あや
｢部屋間違ってんで!!!｣

上田くん
｢間違ってへんで!
てか、俺らもう帰るもん｣

服部くん
｢カラオケでたら何すんの？｣

友利
｢いや、今入ったとこやし｣