痛み

今、恋をしています。

恋人の過去、全て受け入れる事が出来ますか？

体を重ねる事しか安心を得られなかった過去。

そんな私の人生を書いて行きたいです。

感想板

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4315/

いつしか人と関わる事が苦痛になり、学校へも行かず、見兼ねた母親に中学入学から姉と共に引き取られる事になりました。

始めての制服に当たり前の食事。規則正しい生活。

新しい友達も出来、幸せという物を初めて実感した気がします。

「ただいまぁ！」

学校から帰り勢いよく扉を開けると、電気は付いているのに母親の姿はない。

あれ？おかしいな。

…ｶﾞﾁｬ

母「りょう、お帰り！今日は早かったね！」

どこに行ってたんだろ？
不思議に思いながらも聞かず、笑って頷いた。

紅茶を入れてもらい飲みながら母の顔を見た。
いつも笑っているのに、なぜか今日は暗い表情のまま。

母「…お母さんね、今日は大事話があるの。」

なぜか嫌な予感がした。
なんて答えればいいのかわからない。

聞きたくない。

私はただ黙っていた。

沈黙を遮るように

母｢会わせたい人がいるの。｣

まだ中学生の私でも一瞬で意味がわかった。

男だと。

結局この人もひとりじゃ生きて行けないんだ。

クソ親父と同じじゃん。

「いいよ。それでも。お母さんといたい。」

幼い頃から憧れていた母親との生活。

友達や変わり始めた自分。

この幸せを壊したくなかった。
昔に戻りたくなかった。

あの時泣いて嫌がったらどうなってたんだろう？

母の愛人は同じｱﾊﾟｰﾄを借りていて住んでいた。

時々母が居なくなっていた理由がわかった。

何度か会う家に一緒に食事をする事も多くなった。

姉は成人していたので何も思わなかったのか遊びほうけて家に寄り着かなくなっていった。

しばらくして少し生活が苦しくなったのか、母は夜も仕事を始めた。

母が出掛けてから愛人とふたりで食事をする事も増えていった。

最初は嫌だったが会話をする事にも慣れだんだんと時間を重ねる用になった。

この人ならお父さんになってもいいかな。

そんな気持ちも少しだけ芽生えていたと思う。

その日も母は仕事で愛人とふたりで食事をした。

食べすぎたせいか私は火燵でうたた寝をしていた。

なんだか胸のあたりに違和感がする。

疲れているのか体が動かなかった。