黒

あたしの好きな色
『黒』

あたしの周りも
進んできた道も
真っ黒で
最後にはあたし自身まで黒くなって
汚くなってた

『俺、あの時お前にひどい事ばっかして…』

そこまで言って
雄馬が黙った

『泣いてるの？』

雄馬は泣いていた
初めて見た雄馬の涙

あたしは握られた手を
思わず握り返しそうになったけど

『ねぇ雄馬、あたしね今付き合ってる人がいるんだ』

手を離して言った

雄馬は涙を拭いながら

『幸せか？』

あたしの目を見て言った

『うん、幸せだよ。雄馬ありがとね』

やっと胸のつかえがとれた気がした

『俺も早く、桃の事ふっきらないとな』

『幸せになってね』

あたしが言うと

『おう！じゃあ、俺このまま帰るから！桃と話せてよかった！じゃあな』

雄馬の後ろ姿
何回見てきたんだろう

何回追い掛けたんだろう

でもちゃんと
見送る事ができてよかった
話しする事ができてよかった

貴方を思い出にします
あたしの初恋の1ページとして

それからあゆのとこに戻ると
あゆはすぐ

『帰ろっか』

って笑って言った

いつも気を使ってくれてあたしをわかってくれるあゆ

書かないんですか？

頑張れ

うちの好きになった男は
本物の女好き...｡
そして私は彼の都合のいい女..
そんなんとっくに気付いてる..

ワケわからん言い合いなんか
日常茶飯事って感じなくらい
電話やメールでも会ってても..
けど我が儘聞いてくれたり
優しくしてくれたり
怒るとこゎちゃんと怒ってくれたり
いいとこもいっぱいある彼..
でもわかってるよ..
うちが都合のいい女やからってｺﾄ..

うちの好きになった男は
本物の女好き...｡

そして私は
彼の都合のいい女..

そんなんとっくに気付いてる..

ワケわからん言い合いなんか
日常茶飯事って感じなくらい毎日
電話やメールでも会ってても..

けど我が儘聞いてくれたり
優しくしてくれたり

怒るとこゎちゃんと怒ってくれたり
いいとこもいっぱいある彼..
でもわかってるよ..

うちが都合のいい女やからってｺﾄ..