愛、遠し
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#1 [まり] 09/05/12 04:06
幸せってなんですか
#2 [まり]
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私は、まり。
勿論仮名だけど。
私のこと ちょっとずつ書いていこうかと思う。
最初に言う。
同情なんて奇麗事だけの言葉は要らない。
ただ、私からはありがとうをアナタに。
:09/05/12 04:14
:W63CA
:☆☆☆
#3 [まり]
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平成3年、10月29日に私は生まれた。
正直 生まれて来なければ良かったと思う。
生まれて来なければ良かった人なんて居ないって聞くけどソレは偽善に聞こえて、私は嫌い。
私には兄が2人居て、両親も、親戚も初の女の子とだけあってスゴくスゴく喜んだらしい。
赤ちゃんは人を無条件に幸せにする。
私も この頃、少しはみんなを幸せに出来たのかな。
なんて。
:09/05/12 04:20
:W63CA
:☆☆☆
#4 [まり]
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アルバムを覗くと、赤ちゃんの頃愛された写真が見付かる。
私は家族みんなにキスされて。
みんな、幸せそうに笑ってて。
家、公園、おばあちゃんの家、遊園地、動物園……たくさんの場所で撮った写真が所狭しと並べられていて小さな私は笑ってる。
その写真を見るたびに私にその頃の記憶がないのが悲しくなる。
写真を指でなぞっても思い出なんて思い出せる筈もなく、父親の顔は黒く塗りつぶされている思い出に浸ることさえ出来ない。
:09/05/12 04:28
:W63CA
:☆☆☆
#5 [まり]
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私が四歳のとき住んでいたアパートから隣町へ引っ越した。
庭は小さいけれど一軒家で、引っ越したと同時にお母さんが昔から飼うのが夢だったという犬を飼いはじめた。
ふわふわのマルチーズ。
名前は一番上のお兄ちゃんがシロって名付けた。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、お兄ちゃんが2人と私。
それにシロ。
絵に描いた様な幸せな家族だと信じてた。
:09/05/12 04:35
:W63CA
:☆☆☆
#6 [まり]
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引っ越して暫くたった頃、お父さんとお母さんの喧嘩が増えていった。
お父さんの帰りが遅くなった。
お父さんを家から見なくなった。
いつの間にかお父さんがいなくなってた。
:09/05/12 04:39
:W63CA
:☆☆☆
#7 [まり]
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お母さんが働くようになった。
おばあちゃんがお母さん役に回った。
バラバラの食事に慣れたのはいつなんだろう。
四歳の時、両親が離婚した。
お父さんは居ないと教えられて、父の顔は私の記憶から次第に薄れていった。
次に父に会うのは私がもう少し大きくなってから。
泣く母と、俯く父。
なにも言わない私たち。
:09/05/12 04:47
:W63CA
:☆☆☆
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