偽り

どれだけ裏切られても、
振り向いてもらえなくても
好きなものは好きなんだ。
どうせ好きなら、
素直に貴方を信じていたい。
純粋に貴方を思っていたい。

そんな風に思えたら
少しは楽になるのかな‥？

でも、この時は
振り回されている怒りや、
予想がつかない
裕の行動に対する怒りより、
"会える"という事実が嬉しくて、
頭の中の葛藤は脇に置いて

琉那
｢終わったよ。どうする？｣

って、メールをした。

　その後何回かメールをし、
　私は裕の家の最寄り駅まで
　行く事になった。

電車に乗るときに
緊張したのを覚えている。

"いつもとは違う駅で降り、
今から裕に会うんだ"

そう思うと物凄く緊張した。

裕とプライベートで
会うのは初めてだったから‥。

思わず自分の服装が
変じゃないかチェックした<笑>

駅に着くちょっと前に
裕からメールが来た。
｢着いたよ(^-^)/｣って。

私は西口と東口、
どっち側にいるか聞いた。

西口から出るとすぐに
裕の車があった。

裕も私に気付いたらしく
手を振っていた。

私服姿は何度か見掛けた事が
あったけれど、実際に
まじまじと見たのはこれが
初めてだったと思う。

裕
｢これから何処行く？｣

琉那
｢何処でもいぃょ｣

結局決まらず車は発進。

私は緊張してまともに
裕の顔を見れなかった。

車中では他愛ない会話をしてた。
仕事の事、私の学校の事、
バイト先の人達の事‥。

行先を決めずドライブしてた。

結局その日はちょっとした
ドライブとファミレスで
少し早い夕飯を食べ
私の家の最寄り駅まで
車で送ってもらい終了した。