～過去.～

すぐ盗聴器持って行った｡

英治はそれを部屋の
隅っこで
静かに聞いてた｡

うちはその間
恭平くんと喋ってた｡

恭「この前ち-ちゃん
やばかったでっｗ」

「顔が？ｗ」

恭「全部ｗ」

「こらっ」

恭「ぐだぐたやったやんｗ」

「やなｗ
あんなんめったないわっ」

そんなしょおもない会話
しとる内に英治は
全部聞き終わった｡

英「お前むかつくんわかるけど
感情表に出過ぎて
喋りすぎ｡

あいつらなんもゆうて
ないやんっ」

「なんなん！？
ムカつくねんから
しゃあないやん！
あやのほんまに
ショックやってんから！

あんたにうちの
何がわかんねん！」

英「てかお前あや
かばっとるけど……

なんもない｡」

英治はなんか言おうとして
やめた｡

「なによ？」

英「なんもない～

てか俺ら今からクラブ行くから､
また電話するわ｡」

なんやねんこいつ｡｡

こんな振り回されとんのに
なんで突き離せんのか…

自分の弱さが嫌になる｡

今英治にとってうちは
ただの都合のいい女｡

そんなん誰かに
言われんでもわかっとる｡

冷たいふりして
気持ちは前と変わってない｡

けど

意地でも認めたくなかった｡

それから帰って
風呂入って
寝ようとした｡

寝れない｡

最近ろくに寝てない

体はもう限界やった｡

こん時ご飯もろくに
食べてなくて

だんだん体重落ちて
30㌔代やった｡

でも不思議と
そん時は自分の体どころ
じゃなかった…

人間て心身共に
疲れすぎたら
寝れんもんやな…

気付いたら朝方｡

寝るの諦めて
バイトの用意した｡

バイトしたら
少しは気紛れるかな
思て行っても､
結局は仕事中も､もぬけの殻｡