～過去.～

うちの今の状況で
朝のこの時間から
実家帰れって？

意味わからん

本間頭おかしなったんか
こいつは…

「無理に決まっとるやん
うちまだ親に子供出来たん
ゆうてないねんで？
うちいちお妊婦やで
わかっとん？

もう寝るから気にせんと
音鳴らしとけばえ-やん！」

英「それやったら
みんな気い使うから｡」

うちよリ知らん女とるんかい｡

もう一気に冷めそうになった｡

「んな車で寝るわ
バイバイ｡」

英「それはあかん!!
わかった｡
俺らが場所変えるわっ!!
本間ごめんな
俺死んだほうがいいよな｡」

英「ちゃんと片付けするから
ちょっとここおってなっ」

そお言って
向こうの部屋戻った｡

なんでなん？
意味わからん｡

なんも考えたくなかった｡

布団に入って一人で
泣いた｡

うち一体なんなん｡

もうわからん｡

しばらくして英治が入ってきた｡

英「ちえ？」

名前呼ばれても
背中向けて
無視した｡

英「ちえ！こっち向いて？」

「無理…」

英「お願いやから
こっち向いて？」

「いやや｡」

英治は無理やり
顔を向けて来た｡

英「俺こんなんで
本間最低やん？
もう顔見たくない？」

「………」

英「もう嫌になったよな…
お前が離れたいんやったら
俺今日限りにするわ｡

でもお前がこんな俺でも
一緒におりたいって
言ってくれるんやったら,
お前が会いたい時
いつでも飛んでくるから…」

「………」

英「ちい？」

「……

英治はどうしたいん？」

声が震えてんのが
自分でもわかった｡

英治はしばらく
黙ってから言った｡

英「……俺も…わからんねん｡」

そっか,,
なんか胸がギュッて
痛かった｡

目の前におるんが
誰かわからん｡