～過去.～

英「俺こんなんで
本間最低やん？
もう顔見たくない？」

「………」

英「もう嫌になったよな…
お前が離れたいんやったら
俺今日限りにするわ｡

でもお前がこんな俺でも
一緒におりたいって
言ってくれるんやったら,
お前が会いたい時
いつでも飛んでくるから…」

「………」

英「ちい？」

「……

英治はどうしたいん？」

声が震えてんのが
自分でもわかった｡

英治はしばらく
黙ってから言った｡

英「……俺も…わからんねん｡」

そっか,,
なんか胸がギュッて
痛かった｡

目の前におるんが
誰かわからん｡

なんも言えず黙ってた｡

英「子供,,産むんやろ？」

うちは頷いた｡

英「そうやんな｡
またどうしたいか連絡して？」
それだけ言って英治は
出て行った｡

涙が出た｡

止まらんかった｡

寂しかった｡

一つ分かったんは
もう一緒におれん事｡

わからんけどそう思った｡

たかが…
所詮不倫

そういう人はいっぱいおる

でもうちらはそんな言葉で
まとめる事なんか出来ん｡

愛しとったから

周りに何言われても
愛しとんねんから

「お前は俺が
長い年月かけて
幸せにするからな…」

いつかゆってくれた｡

あの時の笑顔は本間に
やさしかった｡

英治と一緒におれるなら
結婚なんか出来んで
いいと思ってた｡

あほかもしれんけど
子供かもしれんけど

英治の言葉信じてた｡

ずっと一緒…

離れへんなよ…

言ってくれたよな？

いつか離れなあかんのは
わかってたよ｡

でもいざこうなると
辛いな｡

いっぱい笑って

いっぱい泣いて

いっぱい喧嘩して

いっぱいじゃれあって

２人で色んなとこ行って

冗談言い合ったリ

愛の言葉交わしたり

普通のカップルみたいやったね