～過去.～

２人は顔を見合わせた｡

さ「みな言ってよ。」

み「さっちゃんが
言うてよ｡」

さ「あたしよ-言わん…」

「どないしたん？」

うちはもっかい聞いた｡

そしてみなちゃんが､
気まずそうに言うた｡

み「ちえちゃん｡
落ちついて聞いてよ？
大丈夫!みな達がおるから！

みな達､まいって子しばくわ｡」

いきなリすぎてびびった｡

「なんでなん!?
なんかあったん!?」

さ「ちえちゃん…
裏切られとるで｡」

ん…？
うちはすぐには
理解出来んかった｡

「どうゆう意味？」

み「まいって子､
英治くんと付き合っとる
らしいで…」

はい……？

え…？

うちはびっくリしすぎて､
笑って否定した｡

「ないない！ｗ
ないって！」

み「聞いてん｡
２人がクラブで
いちゃいちゃしたりしとるん､
見た子おるねん｡」

さ「その見た子が､
英治くんて今､
ちえって子と
付き合っとんぢゃなかったん？
てあたしらに
聞いて来てん｡

ちょっと前に聞いてんけど､
ちえちゃんかわいそうやし､
まいちゃんと最近
遊んでないから､
ちえちゃんにとって
知らん方がいいかなって
思ってんけど…

昨日遊んどるん聞いて｡
裏切ったくせに､
知らん顔して遊んどる
あいつが許せんかってん…」

泣きくずれた｡

信じれんかった｡

信じたくなかった｡

英治もまいも､
うちにとって大切な人やった｡

今まで感じた事ないくらい､
ショックやった｡

…なんでなん？
それしか考えれんかった｡

二人が慰めてくれた｡

「大丈夫｡
あたしらがおるやん!」

って言ってくれた｡

聴かんほうが幸せな
事もあるてこの事やな…

み「みながそいつ許さんから」
さ「さっちゃんも～
絶対しばく～」

み「いや､さっちゃん妊娠
やからあかんっ」

２人がこんな会話する中､
うちはなんも喋れず､

ただショックで
信じたくなくて
頭の中で必死に､
整理しようとしてた｡

ちょっと間して
さっちゃんが､
まいにかけた｡

プルルル……こちらは…

さ「こいつ出んし！
絶対勘づいたで｡」

み「あリえんな｡」