～過去.～

「あっ帰って！
みなちゃん来るから！
あんたの事嫌がるから
とりあえず帰って？」

英「みなに電話しろやっ
昨日の事謝るわっ」

「え…うん｡
わかった…」

うちはみなちゃんに
電話した｡

「もし～どこ？」

み「えっ嫌やあ！
さっき家行ったら､
英治くんの車あったもんっ！
嫌や怖い～」

「大丈夫やから､
戻って来て！
英治変わるわっ」

み「いやや～
怖い無理無理～っ」

英治に電話奪われた｡

英「もし？
昨日すまんなっ
俺こいつと手組んだからっ
取りあえずこいつんち来て！」
み「怖いから
無理です～」

電話ごしでも
怖い怖いて拒否しとる
みなちゃんの声が
聞こえた｡

なんとなく…

いや､あきらか…

ぶりっ子な声やった｡

み「こ～わ～い～」
↑
みたいな感じ｡

こうしてうちは
わけもわからず､
うちを裏切った英治と手を組んだ｡

うちもなんか
開き直ってもとった｡

それから英治は
健二くんと話つけに行くって､飛び出して行った｡

あほやわ…

ほんでうちもあほやわ…

それからすぐ
みなちゃんが来た｡

み「よかったあ～
英治くんおらんやんっ」

「後でまたくんで？
今健二くんとこ
話つけに行ったわ～」

み「え～！？
ど-しよっ」

……

ど-しよって…
うちには嬉しそうに
見えますよ｡

そら英治見方につけたら
この辺で怖いもん
ないからな｡

うちはそれで今まで
守られてきたんやし｡

……と､

人間不信のうちは
内心そう思った｡

みなちゃんは
やたら権力を見方に
付けたがる人やって｡

わかっとったから｡

でも優しかった｡

みながおるからって
元気づけてくれたし､

本間にみなは信じて
絶対裏切ったりせんから｡

まいの事も
その女くそやなっ！
絶対みなが許さん！
キモい！