ドＭの性

この話は現在も続いています。
誤字、脱字があると思いますが読んで下さい。

僕はチームの事は伏せて、父に正人達との出会い、喧嘩の事、友達が増えた事を説明した。

父「…伊吹。お前も強くなったなぁ。あんなに泣き虫だったのに。父さんの知らないうちに成長したんだな。」

目頭を押さえながら話す父の姿に、中学生の僕でも父は苦労してきたんだろうと感じていた。

僕「でも、みんな不良っていうか、そんなに真面目じゃないry」

父「いいんだ！いいか伊吹。お前が友達だと思うんなら、そいつはお前の友達だ。友達を作るのに、誰かの許可なんていらないんだぞ？人生長いんだ。色んな経験をしたらいい。」

父がそんな風に言うと思ってもみなくて、僕は嬉しくて涙が溢れた。

父「泣くなｗｗ父さんも昔はやんちゃもしたんだぞ？こう見えても番長だったんだからな。」

僕「嘘でしょｗｗ」

父「本当だって！父さん打たれ強かったから番長になれたんだぞｗｗ」

なるほど。僕の痛みが気持ちいいのは、父親ゆずりだったのか。

一週間後、僕は父に付き添われ退院した。
病院の外に出ると、正人率いるチームのみんなが僕を出迎えてくれた。

父「いい友達だな。」

僕「うんっ！」

太陽の光がやけに眩しかった。

退院後、父はまた出張で県外に行った。でも、以前より僕の事を心配しなくなったみたい。
僕も、以前より明るく父を見送れた気がした。

８月に入り、僕は海にいた。幹部集会という名ばかりの海水浴に来ていた。

清水「やっぱ海だよ！海！」

子供のようにはしゃぐ清水を見てケラケラ笑った。

村上「ねぇ、伊吹。何か買いに行く？」

僕「いいね。行こっか。」

村上とはあの事件以来、かなり仲良くなり２人で遊ぶようにもなっていた。

村上「おばちゃん、かき氷２つ頂戴！」

かき氷を頬張りながら浜辺を歩いていると、沖の方にまで泳いで行く清水が見えて村上と２人で笑っていた。

その時、僕のかき氷が何かの衝撃で飛んでった。

ﾋﾞｰﾁﾎﾞｰﾙ？

村上「誰じゃあ！ごらぁっ!!」

？「すいませんっ」

？「大丈夫ですか？」

声の主は、白いビキニの似合う可愛い人だった。

村上「いや、いいんですよお嬢さん。当たったのが僕達で良かったですね。怖いお兄さんだったら大変な事になってましたよ？」

僕「当たったの僕だけど？」

村上「ちょっときみ、静かにしてもらえるかな？」

白いビキニの女の子の他にも、４人ビキニ達がいた。みんなﾅｲｽﾊﾞﾃﾞｨだ。

？「あの、かき氷弁償しますので。」

村上「いいんですよ！気にしないで下さい！こいつも、ちょうどかき氷を投げるところだったんですから。それにほら。スプーンは残ってますから。」

女の子達が村上の軽快な話術でクスクス笑い出した。
（いいぞ！村上！）
僕は、心の中で村上を褒め称えた。

？「でも、やっぱり。」

村上「じゃあこういうのはどうでしょう？僕達もお嬢さん達とﾋﾞｰﾁﾎﾞｰﾙで遊んでもよろしいですか？」