(続)迷終始〜気持ち〜
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#1 [ミルク] 09/06/25 20:54
続編を書かせて頂きます。文章上手に表現できない私ですが、書いていきたいと思うのでよかったら暇潰しに読んでみてください。
#5 [ミルク]
気持ちが弱りすぎていた私は けんの外見なんて気にしていなかった。
中身で好きになり、空気が好きになり、
後からついてきたようなもので、なんだか得をしたような気持ちになる。
遊びたい放題やってきた男。
不安もあるけど
信じてみたい。
:09/06/25 21:16
:911SH
:☆☆☆
#6 [ミルク]
私が住む家は、県内でも有名な所。
私が働く東京では、「うち田舎だからさー」なんて話すけど 内心、そんなでもないと思っている。
毎日毎日早起きする。
それは仕事のため
いや結局、そうゆうスタイルが好きっていうのが大半をしめているが
『つけまつげ』
『カラコン』
『エクステ巻き髪』
『厚手パット』
『ボディークリーム』
『バッチリメイク』
私は私を隠して初めて『私』になれる。自信がもてる。
:09/06/26 09:30
:911SH
:☆☆☆
#7 [ミルク]
ムーには
「歳を考えろ」って言われて以来四年、多少は薄くなり、肌も白くなったけど やっぱり私は『一般的』をあまり好まない。
流行の最先端を突っ走りたいのだ。
毎日服に囲まれて仕事をして、帰りは都会のざわめきの中、周りにあったスピードで堂々とカツカツ歩く。
:09/06/26 09:37
:911SH
:☆☆☆
#8 [ミルク]
18歳19歳の若い女の子に指導し、相談され、的確な答えを落とす。
何店舗もまわり、
その店の店長を始め、スタッフが私を頼ってくれる。
私は五年かけて作り上げたこのポディションを誇りに思っていた。
『都会の女』そうありたいと強く思っていた。
:09/06/26 09:46
:911SH
:☆☆☆
#9 [ミルク]
数時間前、
休みにもかかわらずいつもの支度をして、けんの仕事が終わるのを待っていた。
漁師だから昼に終わる。
迎えに来たけんは
仕事着のままうちの玄関に立っていた。
「え?帰ってないの?」
びっくりして聞いたけど
けんは当たり前のように「うん」と笑った。
:09/06/26 10:09
:911SH
:☆☆☆
#10 [ミルク]
とりあえず外に出た。
けんはまだ25歳です。
全身を見て私はさらにびっくりした。
裾のつぼまった『もんぺ』(蛍の墓でさちが履いてるような)を履いて、穴があいたティシャツ。
更にそのティシャツはそのもんぺにインされていて、下では靴下にインされている。ツンツンヘアの金髪は、力を失い、垂れ下がり、キノコのようになっている。
ニカーっと笑うけんの足元は学校や病院のトイレで見た事があるようなサンダル。
:09/06/26 10:20
:911SH
:☆☆☆
#11 [ミルク]
突っ込み所満載なのに、けんからは仕事着の事とか言わないし、いたって普通にしているのでウケ狙いではないことを理解した私。
かダサすぎて、
こっちが恥ずかしくなったのでなるべく見ないように車に乗り込んだ。
「うわっ凄い匂い」
鼻をつく臭いに思わず言った。
:09/06/26 10:26
:911SH
:☆☆☆
#12 [ミルク]
一生懸命臭いを消そうとしたのか、車は香水のキツイ匂いだった。
「ごめん、魚臭いのめぐちゃんに付いたら嫌だろうと思って…」
けんは申し訳なさそうに言った。
「てかあたし、意外と気にしないよ?仕事なんだし、わざとじゃないから平気だよ」
けんはカナリ気を使ってくれていた。
:09/07/01 21:02
:911SH
:☆☆☆
#13 [ミルク]
「毎日逢わないと無理」
と付き合う前に言っていたことを気にしているようで、眠たい目をこすりながら毎日駅まで迎えに来る。
どんなに疲れていてもけんが「めぐちゃん、おかえりぃ」って笑顔で迎えてくれたらそれだけで癒された。
だけど、
けんが迎えに来てくれる時間は定時で働いている人にしたら朝の3時とか4時だ。
その時間に一度目を覚まして迎えに行って、また寝る。
:09/07/01 21:09
:911SH
:☆☆☆
#14 [ミルク]
しかもけんはたった10分くらいの送りのために30分かけて車で走ってくる
私はそんなふうに扱われたことがなく、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
でも断ると、不機嫌になるから断れない。
でもある日、けんは体調を壊した。
無理してたんだよね。
:09/07/01 21:17
:911SH
:☆☆☆
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