「良い子なんだけどね..」

そんな言葉に反発していた
なにもかもから逃げ出した
自由になりたかった

逃げてただけだけれど
自分の過去...
何一つ後悔はない

一生忘れる事のない、
戻る事の出来ない、
たった一度の
人生の一部分だった。

高１の終わり

甘えるのが下手な自分
親にも兄姉にもなぜか気を使ってしまう自分
自分が自分でよく分からなかった
家にいるのが窮屈で
縛る親の気持ちがさっぱり分からず
家を出た。

友達の家、元彼の家を泊まり歩いた。

そんな夜私が通っていた高校やその地域で有名だった人(Ｔ)からの着信
数年続いていた彼女と別れたらしい
私の番号は誰から聞いたのかは覚えていないが
しばらく話していた

次の朝 私は電車に乗り高校近くの駅で降りようとぼーっとしていた

その時Ｔから着信。
ちょうど電車はＴのアパート付近の駅到着間近だった。

何してるのー？
電車乗ってるー

「Ｎ〜Ｎ駅に到着します」
Ｎ駅なの？！
俺んちの近くにいるんだ！降りちゃえ！笑


私は何も考えることなく
足はＮ駅出口に向かい歩いていた


マジで降りたの？！
今Ｎ駅？

なんでか降りちゃった...

今行くから待ってて！

面として会うのは初めてで好きとかそんな感情はなかった、なぜかﾄﾞｷﾄﾞｷしていた