忘れられない恋

やｯぱり逢ってもない
女なﾝかに本気になって
くれるわけがない.

地元に本命がいるﾝだ….

忘れよ!!
ｯて言い聞かせた.

でもすごい胸が締め付けられた.
痛かった.

そしたら携帯の着信音...

りょ-くﾝが
『この歌俺の着信音な

』
って言ってくれた着信音が鳴った.

『…もしもし』

『しょ-ちゃﾝごめﾝ

また俺寝てた

』

『そうなﾝ?』

普通に喋れなかった.

『しょ-ちゃﾝ泣いちょるﾝ』

りょ-くﾝの声聞いたら
涙が出てきた.
失いたくない.
まだ逢ってない.
迎えに来てくれるって
約束したもﾝ.

そんな事考えてたら
涙止まらなくなった.

『りょ-くﾝ…ゆきって誰?』

…沈黙が続いた

『ゆきって奴は死んだ元ｶﾉ.ごめん.気持ちがあるとかそんなんじゃないけん.ごめん』

私はこれ以上聞きたく
なかった.
だから『おやすみ』って
言って一方的に電話を切った.
死んだ子になんか勝てｯこないじゃん.
その夜はひたすら泣いた.

電話がかかってきても
出る気にすらならなかった.

次の日起きて携帯見たら
りょ-くんからの着信とメ-ル
がすごいあった.

メ-ルですごい謝ってきてた.

過去の事だし私は
何事もなかったかのように
おはよメ-ルをした.

りょ-くんも何事なかったかのようにメ-ルを返してくれた.

それからまた
毎日幸せな日々が始まった.

いつからだろ?
私はりょ-くんが待てなくなってた.

"そんなに強くない"
"何で気付いてくれないの?"

連絡はいつものように
取ってた.

でも私はもう限界だった.

初めて浮気した.

りょ-くんとたわいのない事で喧嘩になった.

…別れた.

タイミングよく浮気相手から
告白された.

返事はＯＫ.
忘れるため.

りょ-くんから毎日電話
かかってきてた.
でも出なかった.

彼氏と毎日一緒にいた.

次第にりょ-くんからの
電話もなくなっていった.

私は彼氏の事を大事にした.

妊娠した.
私は結婚した.

うまくいってたのに
突然りょ-くんから電話.

私は実家にいたから
電話に出た.

『もしもし?』

懐かしい声.
『しょ-ちゃんの事好きやけん.やり直そ?』

(…おそいよ.)

『ごめん.結婚した』

『はぁ?まぢ?』

『おそいよ.迎えにくるの.』

りょ-くん必死に私を
取り戻そうとしてたね.

『しょ-ちゃんやないとダメやけん!俺が子供も養っちゃるけん』

本当に必死やった.

ごめんね.無理だよ.

何で今なの?
何で今更そんな必死になるの?
おそいよ?りょ-くんのばか

苦しかった.
好きなのに…好きなのに
好きなのにりょ-くんの
所にいけない.

どうしようもなかった.

愛せない
愛したらダメ.

ねぇ?りょ-くん.
あなたは今幸せ?

あなたと付き合った
８ヵ月の間私あなたを
ちゃんと待ってたよ?

今でも忘れる事できないよ.

どこかで私はあなたを
待ってるのかな?

---END---