今、あなたは元気ですか？

田舎な割に人通り多いから
みんなここでやってた。

ギターケースからギター取り出したけど急に怖くなって閉まった。笑

そしてウロウロ

またギター出して閉まってウロウロしてた。

それを何回か、多分５回は繰り返してたんだ。

またギター出してボーっとしてた
その時…

スーツ着た若い男が
『まだ弾かないの？』
って声かけてきた

『弾きません！』
ってゆってギター閉まって男無視してそっこー帰宅。

なんか怖かったの。
まだちゃんと弾けるなかったし。(それで行ったあたしすごいな

)
でもなんか悔しくて

１月の自分の誕生日にリベンジって目標決めて練習することにした

１月…寒い中、自分と戦うためにいざ公園へ。

いっぱい練習した。
だから大丈夫

自分に言いきかせてギターを出し、段ボールにまきの名前書いて前に置いた。

ただ…寒さと緊張でなかなか弾けずにいたら…

『今日は弾くの？』

あれ？

そう、前話しかけてきた若い男だった…

『…』

なんか緊張してんのが一気にバカらしくなってさ、歌ったの。

でもあんな練習したくせにボロボロだった

でもね、男は笑顔で拍手してくれたんだ。
なんか安心してあと３曲やった。誰も足止めなかったけど最後まで男は聞いてってくれた。

感想聞くのが怖かったから、『ありがとうございました』ってゆってすぐ撤退しちゃった。

男はただただ何も言わずに歌聞いて拍手してくれるだけでなんか怖かった。

その日から雨が降らない日は学校終わってギター持って公園行くのが日課になった。

気分で弾いたり弾かなかったりした。

弾く時は必ず男は聞いてくれた。
他のストリートさんもいるのにあたしの前が男の指定席だった。
毎回同じ曲ばっかなのにね。
ニコニコしながら聞いてくれて、いつも『ありがとう、明日も頑張れ』って行って去ってくんだよね。

後から知った話し、男はバーで働いてたから夜出勤だから夕方あの公園で時間つぶしてから行ってたらしい。

歌についての感想聞いたことなかったけど、ある時勇気振り絞って聞いてみたんだ

まき『歌…どうですか？』

男『まだまだだね

』

まき『………』

男『でも君が頑張ってギター弾きながら歌ってるのに元気もらってるよ』

まき『……………』

男『ありがと、頑張って』
男は去って行った

初めて人に評価もらってかなり落ちたけど、なんかうれしくて涙止まらなかった