ｶﾝｼﾞｮｳ

ﾊﾞｲﾄは5時～8時までと短い
しかしとても忙しかった

たまに失敗したりして
迷惑をかけてしまうことが
多々あった｡

受付をするのは約３人
私とおばさんと浜崎さん

おばさんは色んな人達がいた
適当に会話をしていた

浜崎さんは配達の荷物を
ﾄﾗｯｸに入れるのを
手伝だったりしていて
受付を離れることが多かった

私は目で追いかけていた
好きなのかもしれない

でも彼女がいてもいいくらい
かっこよくて…

それに私には彼氏がいた

(ﾀﾞﾒだよね｡)

(どうせ彼女いるだろうし…
彼に悪いじゃん！)

自分に言い聞かせながらも
やはり私は目で追いかけていた…

ある日浜崎さんがﾄﾗｯｸに
荷物を積んでいるときに
荷物を渡しにいくと
｢阿部さん(私)仕事慣れた？｣

しゃべりかけてくれた

｢微妙にです｡笑
都道府県とかまだ間違えちゃいます｣
｢俺も最初全然ダメだった｡笑
てか､彼氏いる～？｣

どきっとした
(そんなことを聞いてくるってことは…

でもただ聞いただけだよね？)

(でも…)
｢いませんよー笑｣
(…嘘ついちゃった
でも付き合うわけじゃないし
分かんないよね)

私は嘘をついた

｢そーなんだ
じゃあｸﾘｽﾏｽは友達とかか｣
｢そーなりますね｡笑｣

そこで私は受付へと戻った

時間がたちﾊﾞｲﾄが終わった

携帯を見るとメールが２通
彼氏からだ

[ﾊﾞｲﾄまだ終わんないの？]
[終わったらメールして]

とりあえずメールをした

[今ﾊﾞｲﾄ終わったよ
どうしたの？]

すると1分もせずにメールがきた

[ﾊﾞｲﾄって何時から何時まで]

(この前言わなかったっけ？)

[5時から8時だよ
この前言わなかった？]

[言ってないよ
他のやつに言ったんだろ]

(怒んなくてもいいじゃん…)

けして束縛などしない人だけれど
今日だけは何故かﾊﾞｲﾄのことを
よくきいてきた