ウザイんやけど好き。

私の彼氏の話です。

ウザイ彼氏の名前は優也。
優しいって字が使ってあるだけかなり優しい。
違う。優しかった･･･。
でも優しさとか、そういうのを通り越した。

優也はちょっとロマンチックなとこがあった。W
そうゆうわけで誕生日の前日、私は彼氏ができました。

毎日のように私たちは会った。ほぼ毎日。
でも、優也が睡眠時間を削って会いに来てくれるんが申し訳なかった。
高速代もかかる。
だから話し合って、
会う回数を減らした。

どんな小さいことも話し合って２人で決めた。

小さいこと...細かいこと...。いっぱい決めた。

お互い異性と２人っきりでは会わん。
異性とメールするんは用件だけしかあかん。
おはようとおやすみは絶対メールする。
遊びに行く時は報告する。

こんなんはどこのカップルでも決めたりする。
ごく普通。
束縛とまでも感じてなかった。息苦しいとも思ってなかった。私は優也だけでよかったし、
優也も私だけでええねんてゆうてくれた。

冬になってクリスマス。
もちろん２人で過ごした。
優也は仕事休んで、いつもより高いラブホに泊まった。

優也はあんまり性欲ない方やったけど、特別な日とか、記念日とかはどんだけ疲れててもしたいねんってゆう。

私にとって優也とＨすることは愛情やと思ってたから嬉しかった。拒んだこともなかった。

クリスマスははりきっておニュウの下着着けてった。

私はただ優也に喜んでほしかっただけやのに。
別にただの紐パンやのに。W

この下着がきっかけで私たちは２人で過ごす初めてのクリスマスに喧嘩する。

ホテルにチェックインして、
テレビつけて喋って...
お風呂に入るって時に優也は私の下着が新しい＆いつもと違ってセクシーやて気付いた。

優也「お前こんな下着つけるん？」

ちょっと口調がきつかった。

彩「えっ？W
普段はつけへんで？W」
優也「俺こんなん好きちゃうわ。」

ガーン(￣□￣;)!!
てゆうかなんか恥ずかしいやん私って(￣□￣;)!!

なんかはりきって恥かかされたんが私も気に入らんかって、お互いそれから無言になって、お風呂は別々で入った。

私は優也が入ってきてくれるかもしらんと思って待ってたのに、いつまで待っても優也は入ってきてくれんかった。

せっかくのクリスマスやのに...。そう思ったら悲しくなってきてお風呂でシクシク泣いた。
お風呂から上がっても、優也は私に見向きもせん。
ずっとテレビ見たまま。
動いたと思ったらタバコ吸うかビール飲むだけ。

いつもみたいに抱きついてほしいのに。

私は意地張るんやめて、とりあえず優也の横に座った。

でも優也は目も合わしてくれん。
彩「優也、ごめんな？」
優也「...。」
彩「なんで無視するん？」
優也「...。」
彩「優也ってば！」
優也「はよ服着ろや。」

お風呂あがりでタオル一枚やった私に、優也は冷たくそうゆった。
私はため息ついて服着た。

長い間会話はなく、重たい空気が続いた。
時間は12時を回って、イブからクリスマスになってた。

優也「言い過ぎた･･･。
ごめんな。」

優也はこっちを見ずに謝ってきた。私は嬉しくて飛びついた。なんであんなにたかが下着で嫌がったんかを話し始めた。

「彩のことほんまめちゃめちゃ好きやから、派手にせんといてくれ。」
「他の男にも見せてきたんかもしらんとか考えてまうやん。」

そうゆう感じのことを言った。
優也がけっこう束縛彼氏なんやとこのクリスマスでわかった。だって、たかが下着やん。

でも、私も優也がほんまに好きやから、謝った。
紐パンとかは履かへんって約束した。
仲直りして、もっかい一緒にお風呂に入って、それからはいつもみたいに仲良く過ごした。

結局寝たんは朝の４時頃。
起きたんはホテルのチェックアウトの30分前。

私は大慌てで化粧した。髪は巻いてる暇なかった。

バタバタと２人、愛の巣を後にした。W

クリスマスイブにラブホ泊まり･･･私はプレゼントとか期待しとったのになんもなくてガッカリしとった。
私はちゃんと用意しとったけど、手紙とか書いたから恥ずかしいし帰り際に渡すつもりやった。