ありきたりな高校恋愛*ﾟ;､

可愛げもなんもない返事…
まあいいや…送信っ!

ピッ

返事をしてからわたしはしばらく
優也からのメールを見返して

夢じゃないよね?!
りっちゃんだってっ!!!
きゃーっ!

なんて、
はしゃいでいた。

♪～♪～

優也からのメールの着信音

聞いただけでもドキドキした。

優【りっちゃんにメールしたくなって

】

心臓の音が本当に周りに聞こえてるんじゃないか、
それくらいドキドキした。

ふと鏡を見ると顔が
にやけながら真っ赤になっていて、
他人から見たら相当気持ち悪いんだろうな…(笑)
なんて思ったりもした。

にやけながらもわたしは、
素早く優也への返事を打った。

理【まじ

?ちょーう嬉しいよう(^ω^)

】

送信っと…

ってわたしこんなに
にやけたり赤くなったりして…
優也の事好き…？

好きかも…

でも…
会った事ないのに…？

そんなの…
おかしいよね…

そう自分に言い聞かせ、
この恋心には蓋をした。

優也とのメールが楽しいから
わくわくしてるだけ…

好きなんかじゃない…

そう自分に言いながら
優也とメールするのは
すごい辛いものだった。

優【まじね、りっちゃんに会いたい

】

そんな事…
言わないでよ…

本当に辛くて仕方なかった。
でも優也とのメールのときは
明るいわたしでいた。

理【会いたい会いたいっ

!カラオケ行きたい～

】

優【行きたい

俺歌うめえから

わ】

理【うわ

ナルシ発見した～

☆】

優【ナルシじゃねえし

事実だから

】

優也とのメールは楽しい

でもメールすればする程
優也への想いが増えてく…

いっそのこと
優也ともうメールするのを
やめようかとも思った。

だけどわたしは
優也との関わりが欲しくて
少しでも繋がっていたくて
メールするのをやめなかった。

そのうちわたしは
この気持ちも消さなくていいんじゃないか、
誰にも言わないで自分の中に閉じ込めておけば
優也を想い続けてもいいんじゃないか、
そう思い始めた…

この時のわたしのこの選択
よかったのか悪かったのか
どっちなんだろう…？

そうしてわたしの中でこっそり
優也を想う生活が始まった。

いつものように優也とメールをしていた。

この時からわたしの中で何かが変わった。
変わった事は２つあった。

ひとつは、嬉しいメールが来たら保護するようになった。

もうひとつは、欲張りになった事。

わたしはきっと
欲張りになりすぎたんだね

その欲張る心は
わたしの知らないうちに少しずつ
でも確実に大きくなっていった…

止めたかったけど
どうしようもなかった。

優也ともっとメールしたい

そんなわたしの勝手な気持ちが
どんどん膨らんでいった。

すると、優也はまるで
わたしの気持ちをわかってくれてるみたいに
夜3時までメールして、
朝7時からずっとメールしてくれたよね

優也…
この時優也はどんな気持ちだった…？

彼女でもない女に
振り回されて…

いつものようにわたしは優也にメールをした。

理【昨日はごめんね

寝ちゃった

】

優【大丈夫

ってかおはよう

】
理【うん

!おはよお

】

いつものようにまた
優也とのメールが始まる。