私、あんたの何なの？

浮気症の(元)彼氏との
思い出話です

見てて「は？」って
なることもあると思いますが
中傷とかはしないで
もらえると嬉しいです

「何でだまるの？(笑)」

『…じゃあさ、』

「うん」

『付き合わない？』

「…え？」

急な展開に脳がついて
いかなくって間の抜けた声が出た

『…だから』

「ま、待って！」

『うん？』

…言わなきゃ

「私、彼氏いる」

多分…まだ大輔は私の彼氏
私は大輔みたいな行為
絶対に絶対にしたくない

『……そうなの？』

「……う…ん」

何でこうなっちゃうかな
何で別れられないかな
何で期待させちゃったのかな

『へぇ…誰？』

「……」

言うか迷った

だってかずくんは今日
大輔のキスシーンを見てる

でも、言わなきゃ

「４組の加藤」

『え？』

一瞬にして空気が
変わったのがわかった

『加藤って…大輔？』

「……うん」

『いつから？』

「もうすぐ２ヶ月」

そっか…私達もうすぐ
２ヶ月なのか

『…意味わかんない』

「かずく『だって』

かずくんが私の言葉を遮る

『だって大輔今日女の子と
キスしてたじゃんか！』

「……うん」

『そんなことされても
付き合うの？
そんなに大輔が好きなの？』

「それは違う！」

それは違うよ…

「好きなんかじゃない」

私はもう大輔なんて
好きなんかじゃない

『…じゃあ』

『じゃあ何で付き合ってるの？』

泣きそうな声がした

「何でかずくんが泣きそうなの」

『だってしなちゃんが
可哀想すぎるじゃんか
てか、泣きそうじゃないし』

そんなかずくんに思わず
笑みがこぼれる

「かずくんは優しいね」

『しなちゃんは今幸せ？』

「……幸せじゃないよ」

ポロッと本音がでた

さっきみたいに幸せを
感じる時があっても
すぐドン底に落とされる

彼の"一番"が信じられなくなる

「もう良いの、信じないの
だって好きじゃないもん」

本当は観覧車の魔法で
気持ちは無くなったのに

もう一度信じたいと思ったのに

大輔は裏切ったんだから