Dear My Best Friend...

前にも書いた事があります｡
今回はまた違った視点から書きます｡
前に書いた時とは違う自分｡
思いが変わった自分｡
新しい私で書いて行こうと思います｡
よろしくお願いします｡

もちろん恋バナもたくさんしたし､ブッチャケトーク､たまには下ネタで盛り上がった｡

そんな信吾と私は今更､付き合いだしたからと言って初々しさなど始めからなかったのだ｡

そして今の私達の現状に至る｡

｢金もないしガソリンもない｣

｢退屈～｣

｢眠い｣

こんな噛み合わない会話もいつもの事｡

私達には色気もクソもない｡

｢もう帰るわ｡眠いし家で寝る｣

私は携帯をポケットにしまうと､車のキーをプラプラさせて言った｡

｢もう帰るのかよ～｣

休日の昼下がりの出来事｡

｢ん｡帰る～じゃね｣

こんな自分勝手な行動ができるのも相手が彼だからだ｡

｢気をつけてな～｣

私は微笑んでぐでーっと横になる信吾を跡目に彼の家を出た｡

車に乗り込み､キーを回す｡
早々と車を出した｡

鳴り響く携帯を無視して帰路へとつく｡

｢もしもし｡何？どした？

うん…そっか

へぇ～｣

電話だ｡

携帯を鳴らし続けていた相手…それは―雅人―
私の元彼だった｡

雅人とは中学の時に付き合った相手｡

今は気心の知れた【友達】

こうしてたまに電話する仲｡

信吾は…知らない｡
私が元彼と今だに連絡をとっているなんて―

私はＯ型の適当人間で､男に媚びる事も面倒｡

男には興味なしな私を､信吾は知ってるから携帯チェックなんてしない｡

疑いなんてしない｡

でも信吾は【元彼】という存在を嫌がる｡
誰でもそうなのかもしれない｡

私は考える事すら面倒なので信吾の【元彼女】なんて気にもならないが｡

だから【元彼】雅人と連絡をとっているなんて言えない｡

だったら連絡とらなきゃいいじゃん｡って思うよね…

ダメなんだ｡
雅人は私に必要な人で…
【友達】なんだけど…ね｡

信吾の事は大好き…