離れでは…

私はえり。
高校２年生になったばかり

高校入ってからは
部活ばっかりの毎日で
友達と｢彼氏ほしー!!｣
なんて言いつつ
本気で彼氏作ろうなんて
思っていなかった。笑

最初は緊張してた私たち。
でもすぐ慣れて、手を繋いで帰ったりした。

付き合って２週間。

耕司君が私の家に
遊びにくることになった。

えり｢私の家なにもないし来ても楽しくないよ？｣

と、私はあまりお勧めしなかったが、耕司(付き合ってから君はつけなくなった)が｢行ってみたい｣とお願いしてくるので渋々許した。

本当に何もないので
ＤＶＤを見ることにした。
電気を消して映画館のような雰囲気をだしてみた。

最初見始めたころ、私は３０㌢ほど離れていた。
でもしだいにその距離は小さくなっていく。
私が耕司のほうへより、耕司も私のほうへよった。

２人の距離が１０㌢くらいになったとき、耕司は私の手の上に自分の手を重ねた。

ＤＶＤが終わって２人は何も話さない。
そんな雰囲気に堪えられなかった私は、｢次何見る？｣と、また違うＤＶＤを取り出して再生した。

そして座り直した。
私は最初のように３０㌢くらいの距離を作った。

だがその行動が耕司は気に入らなかったようだ。

私の腰に手をまわし、グイッと自分のところまで引き寄せる耕司。

耕司がこんな強引な行動に出たのは初めてだったので私はどう対応したらいいのかわからない。

でも耕司の顔をよくみると、いつもの優しい笑顔だった。大好きな耕司の笑顔をこんなに間近で見られることが急に嬉しくなった。

気がついたら私は耕司の首に手を通して抱き着いていた。
ぎゅっと強く。
｢大好きだよ｣っと言っているような…
気持ちをこの行動に込めた。

耕司も私を強く抱きしめた。
その力が強すぎて私は苦しくなり、一度抱きしめるのをやめて離れた。

耕司は困ったような悲しいような顔をした。
私はそんな耕司が愛おしくて、もう一度抱きしめた。

今度は優しい力で抱きしめるのを耕司。

すると耕司はその状態のまま、優しくゆっくり私を押し倒した。

耕司の行動に少し驚きと不安な気持ちを抱いた。
だがそんな気持ちは顔に出さないようにした。

しばらくして耕司の唇が私の唇に近づいて来た。
｢キスをされる｣と思い心の準備をしてキスされるのを待った。

しかし耕司は唇が触れる寸前で止まり、｢大丈夫??｣と言った。

何が大丈夫なのだろう。
キスする直前で止められたもどかしさから、私は深く考えずにすかさず｢大丈夫!!｣といった。

耕司はこの言葉を聞くとニヤリと笑い、私たちは初めてキスをした。

１番唇を離し、耕司はまたキスした。
今度はさっきのような軽いキスではなく、耕司の舌が私の舌に絡んで来た。