ﾀｲｾﾂﾅﾓﾉ

失ってからしか気づけなかった

素直になることが
私には難しかった...

ど-して…
後悔しかない...

私はこれから先
こんなに好きだと思う人に
出逢えるだろうか

大切な人がいる全ての人に
何かを伝えたい...

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ばかで
泣き虫で
謎で
優柔不断な
２つ上の彼だった

だけど
かっこよくて
頼りになって
本気で愛してくれる
優しい彼だった

幸せになるために
出会った人だったんだと思う

18歳の春
私は大学生になった

少し遠いけど
通えない距離ではない

片道２時間…
通っててきつかったし
朝は眠いし夜は遅くなる
一人暮らしが夢だった...

でも通いにしたのは
地元に付き合ってた
彼がいたからだった...

彼の名前はﾀﾞｲﾁ...

高校１の春―
私は２組
ﾀﾞｲﾁは６組
全く接点はない

友達の友達として
話すようになって
友達として過ごしてきた

高校時代の青春は
ﾀﾞｲﾁとの思い出が全てだったな
っていまでは思うくらい
ずっと一緒にいた
時間はかかったけど
高２の１２月から
私達は付き合うようになった

一緒に帰ったり
勉強したり
気づけばいつも一緒だった

学校で１番
ラブラブなカップル
って言われてたっけ...

親公認で
家族ぐるみで仲良くて
ﾀﾞｲﾁなら結婚していいって
お母さんも言ってた

本当に優しい人
笑顔がかわいくて
私のことを１番に
考えてくれる人だったな…

ﾀﾞｲﾁと付き合って
１年３ヶ月...

お互い大学生になって
離れるけど
頑張って行こうね
って約束した

私の大学生活は
やっぱり初めは
慣れなくて大変だった

サークルにも入って
毎日６時まで講義で
それから電車で帰宅…
土日はサークルで
ﾀﾞｲﾁとは遊べない...

毎日.疲れて帰る私
寝ようとしても
毎日ﾀﾞｲﾁからの電話

正直何を話していたのか
覚えていない…

サークルも辞めろと言われ
電話に出ないとキレられ
学校の間.連絡しないと
黙って駅まで
きてたこともあった...

耐えれなかった…
自分のやりたいことも
自分の時間も
全て動かされるようで
一緒にいることが
怖かった…

でもね...
ﾀﾞｲﾁがいい人だって
ﾀﾞｲﾁが私のことを
考えてくれてるって
すごくわかるから
別れることはできなかった

そんなときに
私は出会ったんだ

初めて話した言葉は
[すみません]だったかな…

同じサークルの先輩
背が高くて男らしくて…
まぁぶっちゃけ
私のタイプぢゃないけど
いい人そうな人だった

たくさん話して
共通点の多さにびっくりした
たぶんもう惹かれてたのかな

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大学では先輩と仲良くしながら
ﾀﾞｲﾁとも会ってた

ﾀﾞｲﾁは私の大学にも遊びに来てた
ﾀﾞｲﾁはそれなりにかっこいいし
何よりモテる…
だからもちろんみんな知ってる
私に彼氏がいることも
ラブラブなことも

…もちろん先輩も知ってた