幸せの音

｢好きなんだよ…

お願いキスさせて｣

去年の冬

こうやって私達は始まった

あたしのことわかってるなっ…
そう思う瞬間

色々なケーキをみて

あーだこーだ言いながら

数時間を過ごして

あたしは部屋に戻った

眠い目をこすりながら

始発の電車で家に帰った

あたしの隣にはまさとがいて

まさとのごつごつした肩は眠りにくかったけど、すごく心地よかった。

年末の２７日からサークルのみんなでスノーボードにでかけた
初めてのことをする時

とってもワクワクする

スノーボードとの相性は

まあまあ良かっみたいで

初日の午前中で

少しは滑れるようになった

まさとが思いがけずつきっきりで教えてくれた

スノーボードが好きって聞いてたから

上手な仲間とスイスイ行っちゃうって

そう思ってたのに

優しいとこもあるんですな

｢運動音痴!!!もっとおもいきれよ!｣

…やっぱり前言撤回で

雪国の朝が

こんなに穏やかだと思わなかった。

まきで炊いたストーブで部屋はホカホカで

焼きたてのトーストとジャム

いつも忙しい学校の朝も

こんなゆっくり時間が流れてくれないかなって思った

サークルの合宿の飲み会は

必ず決まって何かが起こる

そう決まってる

お酒は

本音を引き出してくれるもの？
それとも

気が大きくなって、つい思ってもないことを言っちゃったりするもの？

お酒って怖いって思った

けど

あれで良かったって

今はすごく思う

更新まってます

大広間のテーブルに無造作に置かれたお酒

こんな量一晩で飲めるわけがない

そんなことは三年生になって思わなくなった

今夜の飲み会も

何かが起きる

まさかそれが我が身だなんて

かんばーい

幹事の乾杯の合図とともに

飲み会がスタートした

スローペースにお酒を運ぶ

私はお酒があまり好きじゃない

苦いし
臭いし

それでもなんだかんだで酎ハイ三本くらいを空けたころ

頬がだんだんあつくなって

くらくらしはじめてきた

うあーくらくらするよー