また会えるよね

―2006年6月
あたしたちは出会い

―2009年10月
あたしたちの最後の日

決して幸せだったわけじゃない｡
それでもあたしは
あなたと出会えて幸せでした｡

いつかまた
あなたと巡り会えますように

たわいもない話で笑って､
くだらないことで喧嘩して､
仲直りして
じゃれあって｡

なんでもない毎日が
あたしは楽しくて仕方なかった｡

そうやってあっとゆう間に
1年が終わってく｡

2008年の大晦日
仕事終わって慌てて帰って
部屋に入ったら
年越し終わってたっけ｡笑

｢ぐだぐだな年明けやな｡｣
って笑ったね｡

2009年｡
今年もなんだかんだ
ずっと一緒にいれるって
そう思ってたよ｡

セフレだけど
セフレじゃない｡
形わないけど
まるで恋人同士｡

そんな関係が
お互い居心地良かったのかな｡

2009年2月――

あたしはバイトを辞めた｡
専門を卒業して､
引っ越すことにしたから｡

就職せずに
フリーターになった｡

彼のシフトに合わせて
会える日は会って｡

その頃には
女関係もなくなって
ほんとに
"恋人同士"みたいだったんだ｡

だけど現実は
そんなに甘くない｡

バイトを辞めたことによって
新たな女がでてきた｡

女の名前はりな｡
結婚してて子どももいる｡
同じバイト先だから
あたしとの関係も知ってたのに
あたしが辞めてから
言い寄ってくるようになった｡

毎日毎日
りなからのラブメール｡

｢りなはたかがﾁｮｰｽｷ

たかもりながｽｷでしょ?

｣

毎回こんな内容｡
あたしと出かけてても
えっちしてても
彼の携帯がなる｡
ばかな彼もﾏﾒに返信｡

ふざけんなよって思った｡

だけど
彼女じゃないから｡
なにも言えない｡

我慢我慢…
自分に言い聞かせてた｡

今までのあたしなら
すぐにｷﾚて喧嘩してた｡
だけど嫌われたくないから
ずうっと我慢したんだよ｡

メールだけだし…
相手の一方通行だし…

その考えが甘かった｡

ちゃっかり関係持ってたよ｡

りなとえっち済みだったよ｡

あたしとの予定けってまで
りなと遊んでたよ｡
てかえっちしてたよ｡

我慢も限界でしょ｡

だけどやっぱり
惚れたもん負けだね｡

｢りなは遊びやから｡好きとかちゃうし｡｣

なんてゆわれたら
ばかなあたしは

｢ならいーよ｡｣

なんて笑って
その言葉を信じたんだよ｡

<今年こそ花火行こうね!>

｢うん｡｣

<あたしとだけね!約束だよ｡>

｢わかった｡｣

そう言ったのに｡
あたしより先に
りなと花火見に行ったね｡

だけどあたし
怒らなかったよ｡
仕方ないね～って
ちゃんと笑ったよ｡