あなたにとってあたしはどんな存在？

｢こいつは無理｣

｢連絡してこねーもん
連絡まってたのに｣

とあの人

でもこんなところで
負けてられないあたし

｢そんなこと言わないで
店の規則だもん
しょうがないじゃん？
許してよー｣

30分くらい
ずっとこの会話の
繰り返しだった

正直あたしは
面倒くさい客
って思ってた

だけど席に女の子のも
増えてきて
番号の話は
消えてったから
良かった

それからあの人は
週に２回くるようになった

だんだん最初の印象から
変わってきて
しゃべってると
接客する立場なのに
楽しいと思ってる
自分がいた

初めてあってから
少したった頃に
あたしはあの人と
番号交換した

あの人のことを少し
いいなーと思う気持ちと
その頃お店では
お客さんと番号交換してる
女の子がいっぱいいて
あたしは許せなくて
規則を守ってる
あたしが
馬鹿みたいで

だからあたしは
あの人番号交換した

番号交換したその日
仕事が終わってから
すぐ電話した
色んな話をした

名前は｢たくや｣
年齢は25歳
職業はキャバのボーイ

いつも一緒に店にくる
まささんはたくくんの
お店のマネージャー
って教えてくれた

会ってからちょっと経つのに
いまさら職業を知った(笑)
それまで秘密って言って
教えてくれなくて
ヘルスのボーイだって
最初の頃は言ってたから

その時のあたしは
店をやめようか
悩んでるときで
たくくんに
相談してみたら

｢じゃなかなか
やめさしてくれなかったら
俺が店にいって
こいつと結婚するから
やめさしてくれって
言ってやるわ(笑)｣

って言ってくれた
すごく嬉しかった
この時からあたしは
たくくんのことが
すきだった

と｢彼女はいるの？｣
た｢いないよー｣

た｢また連絡してー｣

って言って電話きった

それから連絡するけど
あの人は電話に
でなかった

連絡はとれないけど
お店にはきていた

たくくんがお店を
気に入ってきてるより
たくくんの上司の
まささんがお店を
気に入ってきていた

連絡とれないことを
たくくんに尋ねると

｢忙しかったー｣

それ以上聞けなかった

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