空…DOOLS…

初めて書きます。
内容は全て本当にあった話
少し過激な表現の部分もあるので
苦手な方は遠慮して下さい

私が今まで体験して来た事。
ハタチになった区切りとして
書きたいと思いました。

DOOLSは未だに聴くのは、
苦手なんだ。

ある日、詩音が
「これさーオススメなんだっっ

」
そう言って貸してくれた
一冊の漫画。

確かに、その時もの凄く流行ってた漫画だった。
確か、映画にもなったよね。

私はこの本が今でも好き。
貴方が好きだったからじゃなくて
私が好きなだけだけど。

その日、詩音から借りた本を
私は読み続けた。
２人の同じ名前の女の子が
繰り広げていくストーリー。

妙に、片方のコが自分と被って
笑えたのを覚えてる。

この本に私は、今まで読んだ
どの本よりも衝撃を受けた。

詩音、貴方もまるで
この２人の片割れみたいな
ぶっきらぼうな性格だったよね…
貴方は何を思って私に
この本を貸したのかな、

次の日ー…

レ「詩音！ぁりがとうね☆
なんか面白かったよ

」

詩「おー

良かった良かった！
マジお前この子そっくりだよね(笑)」

レ「うっさーい

」

こんな会話をして席に着いた。

犬みたいで可愛いモノが好きな私。
さっぱりしててロックが好きな貴方。

まるで本当に漫画のストーリーの中の２人そっくりだった。

でもねー…
私は段々、詩音の変化に気付きはじめたんだ。

１つは毎日のテンションがあきらかに違うこと。
欝みたいで、学校に来ても口も聞かないで帰ってしまうことがたまにあった。

かと思えば、「れーいちゃんっっ

」
そんな風に甘えてばっかりくる日もあった。

もう１つー…。

詩音が私に対しての抱く感情に
少し疑問を感じ始めた。

たまに、男みたいな口調で

「俺のそばから離れんな。」とか
他の友達と少し喋るだけで
機嫌が悪くなって一切喋ってくれなくなることもあった。

なんかー…おかしい。

レ「詩音

？」

詩「…。なに」

レ「移動教室だよ…？」

詩「お前は一人でいけよ」

レ「はあー…

」

こんな会話が日に日に多くなってきた。

詩音になにかあったのかもしれない。

不安になった私は
心配で心配で
毎日詩音にメールを送ることにした。

そんなある日、私は受験が間近に迫ってきたと言うことで
塾に通うことにした。

定期的にある模試を受けに
塾へ向かう途中
私はいつものように詩音にメールをした。

:おはよー

今から模試受けるよ！
詩音も早く起きて勉強しなよ！

こんな感じのメールだったと思う。

模試は５教科あり、最後の理科を残して私は友達とお昼を食べようとしていた。

"あ!ケータイ光ってる!"

きっと詩音だと思い
私はケータイを開いた。

でも、そこに書かれた内容は
詩音からじゃなかったよね、

:お前だれだよ？
もう詩音に近づくな。
お前じゃ詩音のなんの助けにもならない。
もう着信もメールも拒否させてもらう。
今後一切、詩音には近づくな。

そうメールには書いてあった。

私は気が動転した。
なんで詩音のケータイから
こんなメールが来るの？
訳分からない！！

すぐに電話を掛け直したが

"お客様のご都合により…"

そんなアナウンスが流れて来た。
私は模試どころじゃなかったが
お金も払っていたので
最後まで受けてから家に帰った。
帰ってからもあのメールが
気になって眠れなかったのを
覚えてる。