にばんめ

そう

あたしはいつも
にばんめだ

姉には勝てない

だからあの人も
あたしのものには

絶対ならない

｢かな起きなさいよ
　もう朝だからね！｣

そういって毎朝
母親に起こされる

母も比べる

あたしと姉を

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小学生の頃

｢まま見てあたし89点だったんだよお！！｣

そういうあたしに

｢そう、お姉ちゃんは97点だったのに｣

そういってため息をはく

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なんでお姉ちゃんとあたしを比べるの？

なんであたしはお姉ちゃんと違うの？

なんであたしは…

そういって何度も悔やんだ

産まれてこなきゃよかったのにって

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そんなあたしに

ゆうきはいつも優しかった

｢大丈夫かなはちゃんと出来てるから俺が１番かなの頑張りわかってるから｣って

そんなゆうきに恋したのはあたしが中１になってからだった

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このときからもう叶うはずのない恋

それでもいい
ゆうきの傍にいられるのなら

そう思っていた

でも見ちゃったんだ

お姉ちゃんとゆうきがキスしてるの

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あぁ

叶うはずない恋なんだ

諦めなきゃだめなんだ

でもそう思うたびに
涙しかでてこなくて

何度も悔やんだ

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そのときショックが
大きかったあたしには
その現実がたえられなかった

なにかが爆発したように

髪も金髪にして
ピアスも右２左３口１
軟骨右２左２下１

服装も変わった
目立たないものだったが
露出系の服になって

夜遊びまで覚えた

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中１にして金髪
夜遊びピアス

そして…
リストカット…

あのときはほんとに
周りがみえなくて

ただに誰かあたしを
みてほしかったのかもしれない

親もこんなあたしを見捨てた
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ゆうきも軽蔑したような目であたしをみた

もうあたしに居場所なんかない

なにひとつ誰もあたしをみてくれない

それからというもの体重も－６kgへり
化粧もするようになり

ほんとに人が変わったみたいだった

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