恋に恋してたあたし

あたしはただ
彼が好きだった。

周りが止めるのも聞かずに
ただ彼だけを想ってた。

そんな恋に恋してた
あたしの話し。

前スレ↓
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変態オヤジと化した尚の
質問からは逃げられず
しぶしぶ答える
真面目なあたし。

【初めてはめちゃくちゃ痛いらしーけどだいじょうぶか？】

【…う、うん…。】

正直怖かった。

不安だし怖いし……。

痛いの嫌だし。

でもあたしは
それよりも尚が
あたしから離れて
いってしまうほうが
怖かったんだ。

尚を怒らせたくない。

尚を喜ばせたい。

…ただそれだけしか
考えてなかった。

それからというもの
尚からメールがくる回数が
前に比べて圧倒的に増えた。

【いつ暇？】

【何回ヤる？】

【○○○して。】

とかそんな内容ばっかりだった。

尚が好きだから
尚が喜んでくれると
思うと嬉しい。

でもそうまでしてでも
尚のことが好きな自分が
時々悲しくもなった。

好きな人に求められるのは
すごく嬉しい。

でも､尚が求めているのは
あたしじゃなくて
あたしの体だけ。

そう考えると
すごく悲しくなる。

悲しくなるけど
拒否できない。

だって好きだから。

都合のいい女でも
馬鹿な女でも
そばにいたいと思った。

そんな悪循環を
繰り返していた。

今思えば尚も尚の友達の健も
本当にサイテーだった。

それはある日のメール。

【健がヤッた女いんじゃん？】

出来るだけ思い
出したくないのに
尚はためらいもなく
その話しを持ち出す。

【ああ。アカネ？】

【ああ！そいつそいつ！そいつってヤリマン？】

一緒に遊んだのに､
あたしに内緒にしてまで
遊んだのにそいつ呼ばわり。

しかもそんなの知らないし。

【え？なんで？】

【健がそいつゆるいって言ってたから。】

…健､馬鹿じゃねぇの。

サイテーじゃん。
そんな感想､
尚に言うんじゃねぇよ。

そう思いながらも

【そーなんだぁ〃】

それしか言えねぇよ(笑)

そんな話しをあたしにする
尚も尚だけど健も健だよ。

……無神経すぎる。

だけど後々またもやあたしは
健の無神経さを
痛感することになる。