REMeNbeR～あの日～

　
またちさはＫが
寝たスキに見て
しまった｡;;

☆受信ボックス☆

･もちこ
じゃあうまくいった
らご褒美あげるねっ♪

★送信ボックス★

･Ｋ(零)
応援してます♪

☆でも零君いくつ??

★俺は16だけど二十歳
以上なら周りに居るん
で余裕っす!!

―また仮名は零か;;
でもコレ何だろ??

さらに読み進めると…
　

☆んじゃ投票して
貰うことは出来るか♪

★はい!宣伝しとくん
で大丈夫です!!

☆ありがとう♪
選挙は○日だから!

★任せて下さい!!

☆何回も言うけど
お礼はちゃんとする
からね♪

★はあい♪♪♪

☆でも協力して貰って
上手くいかないのも
申し訳ないから別の
方法もちゃんと考え
てるからね??

★別の方法…??

☆うん…
そん時あたしの相手
してくれたら一回
十万前後っていうの
はどう??

★相手って…??

☆ホテル…行ったこと
ある…??

★…ああ!俺で良ければ
いつでも♪笑

☆本当!?!?零君イケメン
だから興奮しちゃう//

ちさの携帯を持つ手が
震えてた｡

―イケメン…て事は
写メ交換済み…か…｡

怒り…悲しみ…悔しさ
…ショック…情けなさ

全部が入り混じった
変な気持ちで言い表せ
ない｡

涙が気づいたら流れて
て体もがたがた震えて
いて…

だけど放心状態｡

Ｋが目を覚ましていた｡

でも構わない｡
何も見えない｡
見たくない｡
何も聞こえない｡
聞きたくない｡
　
　

『…ちさ…｡』

Ｋは怒ってない｡

ちさが見たこともない
状態だから｡

しばらく話せなかった｡

Ｋは黙って下を向いて
いた｡

『…に…??』

声にならなかった｡

『えっ??』

Ｋが聞き返す｡

『…れ…これ…なに??』

沈黙が続いた｡

ちさはショックで一点
だけを見つめてた｡

　
　

『…どうしても…
どうしても…お金が
欲しかった…｡』

『…え…｡』

ちさは予想外の答えに
顔を上げた｡

　

『…ちさと二人で
住みたかった｡』

『は!?!?』

声は小さかったけど
ハッキリ聞き返した｡

『ちさと…ココを
出て行きたいんだ｡』

Ｋは続けた｡

　

『正直ちさはココ
居づらいだろうし
母親も居るしたまに
兄貴も来るし…
このままだとちさが
離れる気がして…｡
早くちさと二人にな
って…
自由になりたかった｡
早くちさを俺だけの
にしたかった…｡
…金くれる女見つけて
…そのためなら何でも
しようと思った｡』

　

　
『何…しようと…
した…の…??』

『コイツ…もちこっ
つぅんだけどコイツ
の担当してる議員だ
かに投票の宣伝して
その議員が当選すれ
ば金がこっちにも
回ってくるらしいから｡
でも写メやったら
もちこが俺の事気に入
って…｡』

『……もう…本当に…
やだよ…｡』

ちさは泣きながら訴え
た｡

　