今、会いたい人がいる。
最新 最初 🆕
#1 [蘭] 09/11/27 10:18
彼と出会ったのは、私が中学2年生。
彼と別れたのは、私が高校1年生。
もう6年くらい前の事で、彼と別れてからいろんな事があったけど、なぜかずっと貴方に会いたい。

こんな時貴方なら、私に何て声をかけてくれるんだろう。

#144 [蘭]
その時は、何故かギュッて握ってくれる彼の大きな手が、私を安心させた。

手を繋いでる。
ただそれだけなのに、彼をより身近に感じる…

好き。大好き。

もっと彼を身近に感じたい。






この日が初めて手を繋いだ日だった。

⏰:10/02/12 22:54 📱:P704imyu 🆔:DJGhEqi6


#145 [蘭]
それから私達は、一緒に帰る時は必ず手を繋いだ。

繋いでなくちゃ不安だった。


しつこいかもしれないけど、初詣の事がまだ気になっていたから…

気になるなら、直接聞けばいいのに、私はずっと自分の中で忘れようとしてた。

でも、忘れられなくて、忘れようとする度に、彼がいつか離れていくような気がして胸が痛かった。

⏰:10/02/12 23:04 📱:P704imyu 🆔:DJGhEqi6


#146 [蘭]
そんな不安定な私の前に、ある女の子が現れた。

それは卒業式直前の頃、久々に私は、りかと、かなの家に遊びに行った。

その日はかなり恋話で盛り上がった。

かな「なぁ蘭ってもうキスしたぁ?」

蘭「え?!…まだ」

りか「えー!!はよしーよぉ!」

蘭「だって、恥ずかしいやん…だいたいりゅうとだって、する気全くないみたいやし」

りか「へぇ〜。あいつがなぁ。大事にされてるんかな(笑)」

⏰:10/02/12 23:19 📱:P704imyu 🆔:DJGhEqi6


#147 [蘭]
かな「他にやらしてくれる女いたりして!(笑)」

蘭「…え」

その言葉に私はドキッとした。

りか「もー。あんたはすぐそんな事言うねんから!」

かな「ごめんって!(笑)」

いつものように、私がかなにからかわれていると、インターホンがなった。

⏰:10/02/12 23:25 📱:P704imyu 🆔:DJGhEqi6


#148 [蘭]
ピンポーン

かな「はいはーい。」

ガチャ

かな「…あっ!さっちゃーん!久々ぁ!」

私は、知らない名前に反応して、チラッと玄関を覗いた。

そこには、茶色のロングヘアーの美人な女の子が立っていた。

蘭「かなぁ。誰?」

かな「ああ!違う学校の友達。」

⏰:10/02/12 23:30 📱:P704imyu 🆔:DJGhEqi6


#149 [蘭]
さっちゃん「…かな誰?」

かな「蘭やで。そぉそぉ!りゅうとの新しい彼女ってのはこの子の事やねん!」

さっちゃん「へぇ〜。また可愛らしい子に手つけて…。蘭ちゃん?気付けや。あいつ女ったらしで有名やから!」

いきなりだった、さっちゃんの言葉に私はやたら腹が立った。
りゅうとの事を悪く言われるのがすごく嫌…。

蘭「ちょっと!りゅうとの事悪く言うのやめてよ。りゅうとの事何も知らんくせに!」

⏰:10/02/15 23:43 📱:P704imyu 🆔:fiGdAiC2


#150 [蘭]
すると、さっちゃんも腹を立てたのか、私を睨みつけてこう言った。

さっちゃん「何も知らん?知ってるけど!元彼女やからな!まっ。だからって今の彼女のあんたに妬いてるとかは全くないから心配しやんといて。あんなんこっちからお断りやわ。笑」

元彼女。

そんなの、だから何?って感じだけど、その時の私には、かなり衝撃的で…
私は何も言い返せなかった。

⏰:10/02/15 23:50 📱:P704imyu 🆔:fiGdAiC2


#151 [蘭]
りゅうとと付き合って、半年くらいたつけど、私は彼の事何も知らないんだ。

デートって言えるようなデートもした事ないし…

私って本当に彼女なんかな………?

りゅうとは私の事どう思ってるんやろ?

初詣の事。元彼女の事。
いろんな出来事が、私を狂わせていった。

気付けば、純粋に彼の言う事だけを信用していた頃の私はもう何処にもいなかった。

⏰:10/02/15 23:57 📱:P704imyu 🆔:fiGdAiC2


#152 [蘭]
それから、彼の話全てが嘘に聞こえた。

信じたくても、心の底から彼を信じれない自分がいた。

彼が悪いわけじゃないのに…。

あんな女の子達の言う事に惑わされてる自分が嫌になる。

何でよく知らない女の子の言葉は信用できて、大好きな彼の事は信用できないんだろう。

⏰:10/02/16 00:08 📱:P704imyu 🆔:idrV0j4c


#153 [蘭]
残り少ない中学生活。

彼との学校生活が、もうすぐ終わってしまうっていうのに、このままでいいの?

何が解決するわけでもなく、時間だけが過ぎていった。

そんなある日。
いつものように、彼と一緒に帰っていた時の事。

私達は、何事もないかのように、二人並んで手を繋ぎ歩いてたいた。

⏰:10/02/16 00:18 📱:P704imyu 🆔:idrV0j4c


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194