sora..

見上げれば
空があるように
あたしの隣には
いつも久が居てくれた…

この思いが
空まで届きますように

『あの男どやったん？』

｢あーあいつやろ！
駅のトイレでやって終わったわ！笑｣

『彩やばすぎーっっ！笑』

彩と会う時は大概男の話。
お互い携帯で男を
探すのが日課やった。

『ほんでほんで？』

｢…まぁエッチはうまかった！｣

『すごーっ』

彩は結構会った男とは
最後までやっていた。

好きとか嫌いじゃなくて

気持ちいか気持ちくないか…

それが重要らしい。

『ほんますごいなー』

あたしはこのｾﾘﾌばっかり
いつも言っていた。

｢愛はどうなんよ？｣

『あ、あたし？
んーﾁｭｳ止まり？』

｢なんでやねんなあ！｣

こうやってあたしは
いつも彩に怒られる。

だってやっぱり

好きじゃない人と

エッチをしても

気持ちくないし…

エッチをして余計

相手のことを好きに

なるのが怖かった。

その日の夜

家に帰ったら

男の声とおかんの

楽しそうな笑い声。

｢あはははー！もうっ！｣

なにがおもろいねんっ！

言葉の変わりに

思いきりドアを閉め

自分の部屋に戻った

あたしの家は

幼い頃に離婚をしていて

おかんと兄と弟の

４人で住んでいた。

でも最近

おかんの男らしき人が

家に入り浸っていた。

笑い声が聞こえないよう

テレビと音楽を

ガンガンに鳴らし

寝転びながら

携帯を触る。

『あ、そういえば！』

だいぶ前に

彩から着うたのサイトを

もらっていたのを思いだし

Bookmarkから

それを開いた。

ってこれなに？

彩から

『ｺｺいーよー！』

ってもらったサイトには

歌箱って書いてあって

なんか明らか掲示板ぽい

雰囲気丸出し。

とりあえず

ボタンを押してみた。

｢誰か絡もー｣

｢暇ーっ｣

｢女

｣