子犬のような彼氏

きっと中傷や批判があると思いますが、最後まで書くのでお付き合いお願いします(^-^)

いつも遊んでる男友達が走り屋だったし、あたしも友達の車を借りて遊んだりしてたから、楽しそうだと思って友達を誘って行ってみた。

集まった場所は走り屋ならほとんどの人が知ってるような有名な山。

そこにいたのは強そうな女の子(20)とチャラそうな男の子(20)

その時は出会いなんて求めてなかったし、チャラそうな奴なんてごめんだと思ってた。

女の子は見た目通り強くて、人の話も聞かずにマシンガントーク。

３人が苦笑いをしていても気にせずに喋り続けていた。
あそこのチームがなんたらかんたらここのチームは○○さんがいる等…
とにかくうちらが興味のない話を１、２時間喋り続けていた。

段々話を聞く事さえきつくなってきたあたしは『走りに行かない？』と提案して、走りに行く事になった。

まぁ、走れる人はあたしの友達しかいなかったけど。

とりあえず走り屋になりたいとか走り屋に興味がある二人だったから、友達の助手席に乗れて楽しそうだった。

あたしはいろんな人の助手席に乗って何度も事故に遭遇してたからトラウマで走ってる友達の横には乗らなかったけど…

一人が助手席に乗って走りに行くたびにあたしはもう一人とギャラリーコーナーで留守番。

女の子と二人っきりになった時はまた興味のない話をずっとされててちょっときつかった。

男の子と二人っきりになった時は会話が噛み合わなくて少し気まずかった。

二本ずつ走り終わった友達とあたしの提案で、山の上の方にある広めな駐車場に行く事になった。

あたしは駐車場でしか車で遊べなかったから、友達の車を借りて走り屋の真似事をして遊んでいた。

その日は全然出来なくて途中で諦めたんだけどね(笑)

一旦皆落ち着いて、やっと自己紹介が始まった。

サイトで知り合った初対面の人だから普通フルネームなんて言わないと思ってたけど、フルネームで言われたからあたしも仕方なくフルネームを教えた。

女の子の名前は狩野あかね。

男の子の名前は伊藤かずき。

あかねちゃんは年上にいまいち敬語が使えないらしくて、突然タメ語になったかと思えばまた敬語に戻ったりしていた。

かずきはちゃんと敬語を使っていたし、人懐っこい感じだった。

でもあたしは見た目が幼いから年下に年上と思われずに、敬語を使われる事があんまりなくて、すごい違和感があった。

その日は夜中の３時くらいまで話したり車で遊んだりして解散した。

連絡先も交換してなかったから絡んでいたスレに『お疲れ様』って書いてその日は終わった。

次の日、起きてなんとなくスレに書き込んでるとかずきが来た。

くだらない雑談を何時間もして盛り上がってた気がする。

時々かずきがあたしの事を『可愛かった』って言っていて、お世辞だろとかやりたいだけかなとか思ってた。

でもやっぱりあたしも女の子だから可愛いって言われたら嬉しい。

その日の夕方、会う前にかずきがアドを載せてた事を思い出してメールしてみた。

『やぁ、○○(ﾊﾝﾈ)だよ(^O^)』

みたいな感じで(笑)

返事はすぐに返ってきて、それから寝るまでいろんな話をした。