お前がいれば…

お前と初めて会ったのはもう５年も前になるな。

一時はお前となんて会わなきゃよかったって神様を怨んだりしたけど今は違うょ…

お前と出会えて…

愛し合えてよかったと心から思ってるょ…

なぁ…お前はどうだ？

なぁ莉沙…

会いたいょ…

お前とは横浜のビブレの前で初めてあったんだよな。

お前に俺が一目惚れして声をかけたのがはじまりだったよな。

そん時俺ハタチでお前は１７だったな。

俺バカだからさ、なんか初対面の人にいきなり告ったりしてフツーに引くトコロなのにお前は笑いながら

『初めて会った人とはいきなり付き合ったりとか出来ないんでまずはアナタの事を教えて』

だってさ。

俺もうホントにあん時に完全にお前にやられたょ…

あの瞬間ケラケラ笑いながら俺を見つめるお前に完璧に恋に落ちたんだ。

それから色んな事話したな。

俺は今大学２年で川崎に住んでてピザのデリバリーしてる事とか過去の恋バナとか。

お前の事も色々聞いたな。

今高２で横浜に住んでるとか、バスケやってたんだけど色々あって辞めた事とか。

俺恋バナとかするキャラじゃないのにお前が聞いて来るからハズいの我慢して話したのにお前最後になんて言ったか覚えるか？

『やっぱ託人（タクト）って名前変わってるよね』

って…

お前今思えば最初っから天然だったな。

でもそんなトコロも好きだったけどな。

それから一ヶ月位して俺の猛アタックのかいあってかやっとお前と付き合えたな。

付き合いだしてからはスゲー幸せだったよ。

お前といるとなんかどうでもいい事でも楽しく感じたし。

あ、これって運命かもとか実は俺勝手に思ってたしな。

でも大変な事も色々あったな…

やっぱ付き合いだした頃って俺年下と付き合った事なかったからどう扱ったらいいかわかんなくてすれ違ってお前の事いっぱい不安にさせたな。

でもやっぱ好きだからわかりあえた時はスゲー嬉しかったょ。

あとはそうそう名前の事とかな。

俺お前の事ずっとお前って呼んでてお前はいつもちゃんと莉沙って呼んでって言ってたっけな。

でも俺名前で呼ぶのなんか恥ずかしくていつもお前って…

よくそれでケンカしたな。

なんか今思えばちゃんと莉沙って名前で呼んでやりゃよかったな…

俺お前にしてやりたい事まだたくさんあるょ…

なぁ莉沙…

なんでこうなったんだろうな…

なんで…