本気なのか色なのか…

実際､部屋の片付けはせずぐーたらしていた。
営業終了後にいつものようにゆうやから電話が来た

ゆ｢仕事終わったよー。部屋片付いた？｣

私｢あー。結局してないんだよねー笑｣
素直にそう答えた私。
するとゆうやはいきなり怒りだした。
ゆ｢は？俺そういうの嫌いなんだけど。片付けするからしょうがないっておもったのに結局してないとか信用できなくなるわ｣
あたしはア然とした。
なんでそんな事で怒るのか､なんでそんな事で信用されなくなるのかいまいち理解できなかった。
理解できたのは信用がなくなった事だ。

ゆうやからの信用をどうにか取り戻したくて"本当は翌日帰る予定をキャンセルして飲みに行く"というプランを立てた。
翼を誘ったが仕事の為一緒には行けない。こうなったら一人で行くしかない。

その事をゆうやに伝えた。

ここからあたしのホス狂いが始まったのだ。

２８日。
私は歌舞伎町に向かった。
帰省の為の荷物を持って。まぁ荷物と言っても少なめに抑えたからバックが１つ増えた程度。

初めて一人でﾎｽｸﾗに行く。
行きの電車の中では緊張がはんぱなかった。緊張をほぐす為に翼にメールした。

私『緊張するわぁ』
翼『大丈夫だってかずきによろしくね』
私『わかったよーなんかおもしろい事あったらメールするね』

などとメールしてると新宿に着いた。

電車の中で翼とメールすると同時にゆうやともメールをしていた。

ゆ『今どこ何時ころ着く』
私『あと３０分くらいで着くよ』
ゆ『店の場所わかる』
私『わかんないー』
ゆ『じゃあ迎えに行くねドンキ前で待ってて』

こんな感じでメールしていた。

新宿駅に着きドンキに向かった。
早く会いたいと言う気持ちと一人でﾎｽｸﾗに行くと言う緊張で自然に早歩きになってしまう。

駅をでるとすぐドンキについてしまった。
ゆうやを待っている間､スカウトやらキャッチやらに声をかけられうんざりしているところにちょうどゆうやが来た。

私「一人で歌舞伎町に来るもんじゃないね。歌舞伎町は怖いわ」
と言うと
ゆ「ゆうきはかわいいな。俺がついてるから大丈夫だよ」
と言い、頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝしてくれた。

ゆうやは何かある度に私をかわいいと褒める。そして私は勘違いをしてゆうやを好きになっていったのだ。
心の片隅では"どうせ営業だ"って思っていても好きになってしまった。

一度好きになるととことん尽くすタイプの私。

相手が結婚していようがホストだろうが関係ない。
これがいけなかったのだ。

店に着くとすでにお客さんがたくさんいた。

この店はｲｹﾒﾝがたくさんいる。そして話せないﾎｽﾄがいない。最高の店なのだ。
人見知りの私でもすぐ打ち解けられた。

ゆうやとﾍﾙﾌﾟと楽しく飲んでいたらいつの間にか閉店の時間になった。

ﾁｪｯｸしてｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗る。
ゆ｢終礼終わったら連絡する｣
って言われ連絡くるまで慢喫にいる事にした。

しばらくするとゆうやから電話がきた。
ゆ｢終わったよーどこにいる｣

私｢慢喫にいるよ｣
ゆ｢そっかじゃぁ俺もいく｣

って言われゆうやと合流した。
ﾍﾟｱｼｰﾄに移動して二人でYouTube見てた。

ゆうやが寝てしまい私と寝る事にした。1時間くらいしてお互い自然に起き、ｷｽするかしないかのｷﾞﾘｷﾞﾘで止められた。

これを何度か繰り返す。