悲しい涙

｢あたしも悠君が好き…｣

あたしには亮がいる
悠君には彼女が二人いてDV
全部知ったうえであたしは言った｡

｢俺別れる…
もう暴力もふるわない｡
あみと約束する｡｣

あたしとした約束｡
あたしは悠君を信じた。

`

ねぇ悠…
このときからあたし達の
選んだ道は間違ってたのかな…？

違う道を選んでたら
お互いを傷つけあわないで
すんでたのかな……

_

お互い今の相手とは別れる｡
ちゃんと別れてから付き合う｡
あたしと悠君は約束した｡

それから…悠って呼ぶようになった。

公園から出て手を繋いで歩いた｡
幸せ…

部屋に戻るとみんな寝ていた｡
あたしが悠から離れて寝ようと
したら悠が｢おいで｣って
言ってきた｡
あたしが悠の傍に行くと
｢どうせ付き合うんだし
一緒に寝よ？｣
悠はそんなこと行ってきた
亮とまだ別れてないのに
亮のいる前で悠と寝て
いいのかなって考えてたけど
もうどうにでもなれ！って気持ちだった｡

｢…み…あみ！｣
誰かに起こされた｡
｢お前なにやってんの？
なんで悠君と寝てんだよ！｣
亮がすごく怒ってた｡
起きたばっかであたしが
なにも答えないでいると
亮の声で悠も起きた｡
｢悠君！なんであみと寝てんの？
悠君でも許せない！あみは俺の彼女だよ？悠君なんで？｣
亮は悠にすごい勢いで言ってた｡
｢これからは､あみは俺の
俺とあみ付き合うから｣

｢は？なに言ってんの…？｣
悠がそんなこと言うと思わなかったから亮はびっくりしてた｡
｢どうゆうこと…？あみ！｣
｢あたし…悠が好き｡
だから……亮別れて｣
｢意味わかんねぇよ…
全然わかんねぇよ！
俺なんかした？｣
｢ごめん…｣
亮は悠の家を出ていった｡
最低な事したのにあたしは
悠の言葉が嬉しくて
これから悠の傍にいれる…
そんなことばかり考えてた｡

｢だめだった？あんな事言って｣
｢ううん｡ありがとう｡｣
｢明日､彼女家に呼んで話すから｣
｢…うん｣
｢心配だったらあみもおいで｣
あたしが納得いかないような
返事するから悠が言ってきた｡
心配…｡本当に別れてくれるのか｡

でも明日になったら悠は
あたしのものになるんだ｡
ちゃんと別れてあたしのところにきてくれる｡

その日は悠と二人で恋人同士
みたいにくっついて過ごした｡

次の日あたしは連絡をしないで悠の家に向かった｡
歩きながら今日から悠と付き合うことを考えて悠の家に行くのが
いつもより楽しみだった｡

悠の家に着くと玄関には
たくさん靴があった｡
もうみんな来てるのかな？
と思って部屋にむかった｡

扉を開けると悠の彼女の
まいとみさきがいた｡
しかも楽しそうに悠とゲームしている｡
奥には子供を抱えている悠の元カノの杏奈さん｡
杏奈さんがあたしに気付いて
｢あみじゃん！あれ？悠の家よく来てるの？｣
その声でみんなあたしに
気が付いてこっちを見た｡
｢悠!この女？｣
なにかみんなで話してて
あたしはまいとみさきに隣の部屋に呼ばれた｡

部屋にはまいとみさきと杏奈さん｡
悠は他の部屋にいた｡
｢あんたさぁ､悠とこの前寝てたんだって？あたしが悠と付き合ってるの知ってたでしょ？人の男に手だしてんじゃねーよ！｣
…意味がわからなかった｡
悠は今日この人たちと別れるんだよね？
なんであたしが責められてるの？
｢あみが悠に手だした女だったの？｣
杏奈さんがまいに聞いてた｡
｢そうなんですよ!あたしみんなから聞いて､腹立って今日来たんですよ！｣
状況がわからない…
悠は昨日別れるって…心配ならあたしも来ていいって…

パチーンｯｯ
｢聞いてんの？年下のくせになめたことしてんなよ！泥棒女！｣
｢彼女いるの知ってて…手出してんじゃねぇよ｡｣
｢…｣
あたしはなにも言えなかった｡