君に誓おう

いつでも空をみてた

君の大好きだった空を。

君と見る空はいつも

綺麗で輝いてたね

今、あなたに誓おう。

｢君の変わりに空を見上げる｣

あの夏。

君と出会った晴れた空の下

泣いてたあたしを
綺麗な瞳で見てくれたあなた。

あなたの瞳は空のように
すごく綺麗で、

あなたの瞳が大好きでした。

あの空の下で出会わなければ
こんなに空を好きに
なることはなかったでしょう。

｢なみ、ごめん別れて｣

あの日大好きだった人にフラれ
あたしの心は雲っていたんだ

どうしようもなくて
自分をおさえられなくて
頭によぎったのは
｢死にたい｣

ただそんなものだった。

今思えば馬鹿みたいだよね

フラれただけで死にたいなんて。

蝉の鳴き声だけで静かな町。

だだ聞こえるのが
あたしの泣き声と蝉の鳴き声。

あんなにも幸せだった
昨日が嘘みたいで、

あの時あなたが声をかけなければ
あたしはまだ雲ったままでした。

｢どうした？｣

いきなり声をかけたあなた。

タンクトップでいかにも
青年という言葉があなたに
ピッタリだったと思う。

顔をあげる事も拒むあたしに

優しく頭を撫でて
泣き止むのをずっと
隣にいてくれたよね。

あたしが何かあるたびに

優しい瞳で…
優しく大きな手で
頭を撫でてくれて
ずっと隣にいてくれるの。

あたし達の恋は遠回りで
気持ちを伝えられなかったけど

今でも大好きって
青い空に伝えてるよ。

｢こんな言葉知ってる？
空を見上げたら未来が写る
だから人は空を見上げると
何もかもが嘘みたいにみえるんだよ｣

｢えっ？｣

そんな言葉を聞いたあたしは
初めてあなたの顔を見た。

｢やっと顔見せた！笑
泣いてたら空が見えないだろ？｣

すごく優しい顔で笑ってたあなた

あの時すごく助かったんだよ