都合のいい女?
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#96 [のん]
電車の中で私たちは
終始無言だった。
"機嫌よくない?"
そんなことを思った。
何も喋らないまま
最寄り駅に着いた。
「じゃーな。おつかれ」
「おつかれさまです」
そう言って私たちは別れた。
"なんか冷たくない?"
そんなことを思った。
どこか何かを期待していた
自分に気がつき、
胸が締め付けられた。
:10/12/28 08:32
:F904i
:/Z4f8s4g
#97 [のん]
1週間が経った。
夜12時頃私が眠っていると
携帯が鳴った。
相手は石井さんだった。
私は緊張気味になりながらも
電話に出た。
「はい、もしもし」
「あー俺だけど」
「どうしたんですか?」
「この前、お前と一緒に
帰ったじゃん。
あれ彼女にバレた」
:10/12/28 08:41
:F904i
:/Z4f8s4g
#98 [のんたん]
「え、何でですか?」
「いやーわからん
とにかくお前あいつに
何も言うなよ」
「わかりました」
「あと、もう連絡できない
かもしんねぇから」
そして電話を切った。
"何でバレたんだろう"
恐怖がこみ上げてきた。
:10/12/28 08:45
:F904i
:/Z4f8s4g
#99 [のんたん]
それから何回か北さんと
バイトが一緒になり
冷や冷やしていたが、
何も聞かれるということは
なかった。
石井さんは少し前に
バイトを辞めていった。
:10/12/28 08:49
:F904i
:/Z4f8s4g
#100 [のんたん]
何もないまま1ヶ月が過ぎた。
その日も北さんとバイトが被り、
いつものように先に
帰ろうとしたときだった。
「ねえねえ、アドレス交換
しよしよっ♪」
北さんが楽しげに話してきた。
「もちろん!いいですよ」
:10/12/28 08:53
:F904i
:/Z4f8s4g
#101 [のんたん]
私は素直に嬉しかった。
「メール待ってるねん♪」
アドレスを書いた紙を
私に渡し、楽しそうに
そう言った。
その夜早速メールした。
「今度遊びましょう」
「ご飯食べに行こう」
そんなやり取りをして、
その日のメールは楽しく
終わった。
:10/12/28 08:58
:F904i
:/Z4f8s4g
#102 [のんたん]
それからまた数日が経った夜。
北さんからメールがきた。
「なんで石井の番号聞いた?」
私はゾッとした。
絵文字は可愛らしいものが
使用してあったけれど、
そんなもので恐ろしさが
緩和されるはずもなかった。
"何て返せばいいの?"
私は一生懸命考えた。
:10/12/28 09:03
:F904i
:/Z4f8s4g
#103 [のんたん]
とりあえず落ち着こう。
そう思った。
なんでバレたのか。
しかもなんで私が番号を
聞いたことになってるのか。
いろいろな疑問が生まれた。
しばらく考えた結果、
私が出した結論はこうである。
:10/12/28 09:07
:F904i
:/Z4f8s4g
#104 [のんたん]
私と石井さんが一緒に
帰ったことを知った北さんは
不信に思って私の連絡先を
聞いた。
そして石井さんの携帯で
私の番号を検索して
登録されていることを知った。
あくまで私の憶測だが、
北さんならやりかねない
と思った。
:10/12/30 15:48
:F904i
:C52tpGuc
#105 [のんたん]
「仕事を教えてくれたので
わからないことあったら
聞きたいと思って」
私は恐る恐る返信した。
「石井はもうバイト辞めたし
番号早く消してね」
「わかりました」
この日はこれでメールが
終わった。
少し気持ちが楽になった。
:10/12/30 15:53
:F904i
:C52tpGuc
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