Bed... (18禁 有)
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#1 [椿 -THUBAKI-] 10/02/26 23:20
初めてのセックスは
相手の顔よりも
天井の模様を覚えている。

誰が誰を好きだとか この体が誰のものだとか
そんなことはもうどうでもいい

何かにつかまなきゃ
溺れそうで
あたしはベッドのシーツを掴んでいた。
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#2 [椿 -THUBAKI-]
失礼しました。
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⏰:10/02/26 23:28 📱:W65T 🆔:yZXqWdEc


#3 [椿 -THUBAKI-]
「椿〜、おい椿っ」


ふと昔の事を思い出しながら私はまた天井の板の枚数を数えていた。

「ん、どうしたの?」
声の主の名前さえ曖昧なままあたしは返事をして起き上がり煙草に火をつけた。

⏰:10/02/26 23:49 📱:W65T 🆔:yZXqWdEc


#4 [椿 -THUBAKI-]
「そういえば、もうすぐ成人式だろ?」


「あ〜、うん。でもまだ3ヶ月もあるよ」


裸のままの自分の姿をみてあたしはまたセックスしたんだと自分をくだらなく感じた。

「お祝いしような」

「ありがとう」


男の人は優しかったり、自分中心だったりよくわからない。

それ以上にあたしが一番よくわからないのだけれど。

⏰:10/02/27 15:56 📱:W65T 🆔:I9ks6bZ6


#5 [椿 -THUBAKI-]
「帰るね」


急いで脱ぎ捨てられた服を着てあたしは部屋を出ようとした。


「車でおくるよ」

「ううん、もういいの」

「送るから、着替えるし待って」


彼が着替える前にあたしは靴を履いて部屋を出た。


セックスした後は一人でいたい。誰にもかまわれたくない。

⏰:10/02/27 15:59 📱:W65T 🆔:I9ks6bZ6


#6 [椿 -THUBAKI-]
逃げるようにして駅まで走った。


(あの人、名前なんだっけ...ひろゆき?ゆきひろ?)


時々自分の体が気持ち悪くなる。愛のあるセックスを私は知らない。


(あれ、のぶひろだっけ。これだから四文字の名前は覚えにくいなぁ)



友達が語る愛なんて、幸せなセックスなんてまるで夢物語だ。

⏰:10/02/27 16:04 📱:W65T 🆔:I9ks6bZ6


#7 [椿 -THUBAKI-]
昔からセックスは好きだった。

寝てるときとセックスしてるときだけが唯一あたしからいやなものを取っ払ってくれる。


よく女の子がつきあう前に男の子と関係を持ったけれど捨てられた。なんていうけどあたしはその逆だった。

セックスがうまければまた会ってもいいと思う。
下手だったらもう会わなくていいと無駄を過ごしたと後悔する。

⏰:10/03/10 21:53 📱:W65T 🆔:9HOOZ.is


#8 [椿 -THUBAKI-]
駅までの道を足早に向かうと駅前のバーのキャッチに声を掛けられた。

「お姉さんっ」

なんてゆうか明らかに年上なのにあたしをお姉さんと呼んだ。

「何?」

「もうすぐ雨が降るよ。飲んでかない?」

「嫌だ」

「じゃぁ番号教えて」

「急いでるから」


それでも男はしつこくあたしを追いかけた。


「じゃぁ、名刺渡すよ」

「要らない」

「俺が苦手?」


特にこの男が苦手というわけではなかった。
長身でスタイルもよく顎髭が特徴的で香水の匂いではなく淡い洗剤の匂いがした。

⏰:10/03/10 22:00 📱:W65T 🆔:9HOOZ.is


#9 [椿 -THUBAKI-]
「違う、急いでるの」


まだ言葉を投げ掛けてくる男を無視して私は駅への階段を降りた。



駅は地下だ。
雨が降っていようが関係ない。


あそこのバーで時間を潰したところで何も変わらない。



ポケットに手を入れると少し固い髪に触れた。
あの男の名刺だった。


"春田 学 "
ハルタ マナブ


雨のせいか土の湿った匂いと同時にあの男の洗剤の淡いにおいが鼻を触った気がした。

⏰:10/03/11 05:25 📱:W65T 🆔:UCSjYPfI


#10 [椿 -THUBAKI-]
「違う、急いでるの」


まだ言葉を投げ掛けてくる男を無視して私は駅への階段を降りた。



駅は地下だ。
雨が降っていようが関係ない。


あそこのバーで時間を潰したところで何も変わらない。



ポケットに手を入れると少し固い紙に触れた。
あの男の名刺だった。


"春田 学 "
ハルタ マナブ


雨のせいか土の湿った匂いと同時にあの男の洗剤の淡いにおいが鼻を触った気がした。

⏰:10/03/11 05:26 📱:W65T 🆔:UCSjYPfI


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