love or like FINAL

「最近…綾乃と…連絡してる？」

震えた声で彼女が言った。

え…(◎-◎;)

「いえ、全く。」

何を言ってんだか、この人は。

なんてノンキに思ったのもつかの間だった。

あたしの言葉に
あたしの態度に

「嘘つくなや！！」

彼女は

キレた。

「…嘘じゃないんですけど………。」

実際綾乃とは全く連絡なんてしていない。

なぜ急にこんな質問されるのか全く理解できなかった。

「嘘やろ！？お前嘘ついとったらしばくで！」

びっくりした。

彼女は…
あたしが知っている彼女のままなら、
穏やかで
優しくてかわいらしい人。

その彼女の発言とは思えない口調だった。

彼女…変わったのかな、って思った。

あの彼女がこんな発言するなんてほんまに思えんかったからね。

でも
彼女はあの時と同じ人物だった。

これほどまでに女は変わるものなのか…

怖いよりも
むかつくよりも

単純にびっくりした。

あんな純粋そうな子の発言だとは思えない。

「いやいや、マジで連絡してないんやけど。てか今彼氏と同棲中やし連絡するひまないから。」

少しキレ気味に言った。

よく考えたら深夜に電話してきて意味わからん話をされてキレられて…
と、なんだかむかついてきてたし。

彼女はあたしの言葉を聞いて黙った。

さすがに電話での沈黙は勘弁してほしい。

今もそうだが、ほんまに電話中の沈黙は嫌い。
相手が黙った瞬間、かなりの確率でキレます。

沈黙が続き、眠たいのもあってかなりイライラした。

「無言なら切りますよ？」

イラついてたけど優しく言いました。

「………か………い…？」

「は？」

彼女は泣いているのか全く聞き取れない。

「すみませんが、聞こえないんでもう一度お願いします。」

とりあえず言いたいことあるならさっさと言ってくれ。

彼女は先ほどまでとは別人のように泣きながら震えた声で言った。

「…綾乃が…誰と連絡してるか、知らない…？」

「……………(怒)」

知るか！！

この女なんやねん！
マジむかついてきた…

「知りません、用件は以上ですか？切りますよ？」

頼むから、
寝かせてくれ。

時刻は３時になっていた。

眠たくてイライラだし、
秀一のこともあるし

だが何よりこの女にかなりイライラした。

「綾乃が…最近おかしいから………リナちゃんのせいやと思って……」

「………はい？」

リナちゃんのせい？
リナちゃんの…せい？

あたしのせいだと！？

「あたしのせいってなんすか？」

イラつきすぎて目が覚めた。

「こっちは何もしてないのに急に夜中に電話されて意味不明にキレられてイライラしてるんですけど？」

「……………」

出ました、沈黙。

完璧にイライラで目が覚めたあたしはヒートアップした。