〜パニック障害〜
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#80 [Anna]
『先生、あたしは毎日一人になると何でココに入院してたか…宝石店に勤めていた事は覚えてるんです………でも、その先がわからないんです。思い出さない方がイイのかもしれない………
でも………時々、一人だけ時間が止まったように感じるんです』


先生が一瞬戸惑った顔を私は見逃さなかった。

⏰:10/04/12 16:04 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#81 [みき]
書いて

⏰:10/04/12 16:10 📱:SH706ie 🆔:☆☆☆


#82 [Anna]
『●●さん…記憶というものは、いずれ戻ると思います。今までの回復から診てもそうだと思います。
でも、今は無理矢理思い出そうとかしなくてイイんです。
●●さんの心に余裕が出来た時、いつか思い出すでしょう。
それに、時間が止まったように思えるのはあなたの中で感じても仕方ない事です。辛いでしょうが、実際に記憶が抜けている部分はあります。
でも、今は家族の温もりを感じていればこれから先記憶が戻っても●●さんにとって大きな力になるでしょうから……』


先生は、言葉を濁し、やはり教えてはくれなかった………

⏰:10/04/12 16:18 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#83 [Anna]
みきさんありがとう
書いていきます

⏰:10/04/12 16:19 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#84 [Anna]
先生の言葉を聞き、
【やっぱり…あたしは大きな事を忘れているんだ】と思った。

でも、母に心配をかけたくない為何もなかったような顔をして、待合室に戻った。

『どうだった?』
『うん♪元気ですって伝えたよ♪』
『そっか♪』

⏰:10/04/12 16:24 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#85 [Anna]
会計を待ちつつ母は、
『夕食は何にしよーかなっ♪』
『あやマカロニグラタン食べたい〜♪』
『よっし♪じゃぁ帰りにほうれん草買わなきゃ♪』

普段通りの、私らしい私を演じた。が………心はザワザワしたままだった。

⏰:10/04/12 16:28 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#86 [Anna]
【思い出したい…あたしには何があったの!?………………………でも、母が悲しむなら…私は思い出さないでもイイかもしれない】

笑顔で鼻歌を唄いながら、グラタンに使うほうれん草を選んでいる母を横目に、そう思った。

⏰:10/04/12 16:36 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#87 [Anna]
帰宅し、夕食の手伝いをしている時玄関のインターホンがなった。
『はいはぁーい♪』
画面には知らない男性がたっていた。

『はい。どちら様ですか?』
『あや?』
『そうですけど……

ガッシャーン!!!!
母が持っていたお皿を割ってしまった。

⏰:10/04/12 16:41 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#88 [Anna]
それをよそに、
『あや!!あや!』
画面に写っている男の人が叫んだ。

母は、急いで画面を消すと、
『あや、チョット二階にあがってて!』

母が今までにない焦った顔をした…

『うん……?』

私は部屋に戻った。

⏰:10/04/12 16:48 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


#89 [Anna]
するとまさきが、部屋に入ってきて、

『ちび、音楽一緒に聞こうや♪』『…あ・うん』

まさきの部屋に移動して、音楽を再生する瞬間…

『かえってください!』

玄関の方から、母の怒鳴り声が聞こえた。ビックリしてまさきの顔を見た。

『なっ?
♪♪♪♪♪♪
『これなぁ、エエ曲なんでえー♪leccaの歌〜♪』

まさきは聞こえなかった顔をしたまま、鼻歌を歌ってた。

⏰:10/04/12 16:58 📱:SH904i 🆔:LIbILqSU


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