〜パニック障害〜
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#120 [あや]
狂ったように、泣き叫んだ。
母が私を強く強く抱きしめた。
その場にいたみんな泣いていた。もちろん、彼も………
:10/06/04 15:53 :SH904i :WLu376fc
#121 [あや]
母の腕から抜け出し、
彼に近寄り、
『あの男は?!ここに連れて来いや!!あたしが殺してやる!』
『あいつは死んだんだ…舞子ちゃんが亡くなり警察に捕まり、牢屋の中で舌をかんで死んだ…』
『いやーーーーーー』
私は、発作を起こし、気を失った。
:10/06/04 16:00 :SH904i :WLu376fc
#122 [あや]
意識が戻った時…
すぐに私は泣いた。
母が傍にいて私を抱きしめた。
『あや、辛かったね。よく頑張ったね。泣きなさい。あんたは、記憶をなくすほど、辛かったんだから……………でもね、K君責任を感じて毎日のように、あんたに会いにきたり、父さんに殴られても、あんたに会いに来てたんだよ。彼も充分苦しんだ。時間がかかってもいい。彼を許してあげよう。』
:10/06/04 16:08 :SH904i :WLu376fc
#123 [あや]
そういって、束になった手紙を私に渡した。
それは、彼からの手紙だった。
『守ってやれなくてごめん』
『全部俺が悪い』
『俺はあやを愛してる』
『傍にいたい』
『ごめん』
そんな内容の手紙ばかりだった。私が記憶を無くした日から、
毎日欠かさず書いた手紙の束だった。
:10/06/04 16:15 :SH904i :WLu376fc
#124 [あや]
『母さん、あたしは、彼に謝らないといけないね。彼はどこにいる?』
『302号室にいるよ。一人で大丈夫?』
わたしは頷き、手紙の束を持ち彼の部屋に向かった。
:10/06/04 16:19 :SH904i :WLu376fc
#125 [あや]
彼の部屋のチャイムを鳴らし、
彼の部屋に入った。
『…………………』
彼は泣いていた。
『Kごめんね。今まで辛かったよね?あたし、楽しかった事も辛い事も、ゆっくり想い出にするから……だから、Kももう苦しむのをやめよう?充分お互い苦しんだんだから、お互い幸せにならなきゃ』
彼は
私を抱きしめた。
:10/06/04 16:27 :SH904i :WLu376fc
#126 [あや]
懐かしい匂いがした…
『あや、俺はお前と一緒にこれからもいたい。』
『……………』
『ごめん。あたしは、Kといたら、舞子の事想い出にできないし、きっと…自分の為にもKのためにも良くない。だから、お互い違う道を探して幸せになろう。』
泣いていた彼を私が逆に抱きしめた。
『今までありがとう。さようなら。』
:10/06/04 16:35 :SH904i :WLu376fc
#127 [あや]
彼を残し部屋を出た。
部屋に帰るとみんなが待っていてくれた。
『父さん、母さん、兄ちゃん、まさき、ありがとう。いっぱいA心配かけてごめんね。でも、綾、現実を受け止めて、これからも病気と闘うし、舞子の分まで幸せになるから…。』
:10/06/04 16:43 :SH904i :WLu376fc
#128 [あや]
『お礼は、いらんよ。家族なんやから、当たり前の事やけんな。みんなで頑張っていこう』
……END……………
:10/06/04 16:45 :SH904i :WLu376fc
#129 [あや]
★あとがき★
長い事かかりましたが、完結できました。応援して下さった方ありがとうございました。
私は、今でもパニック障害を抱え毎日、上がったり下がったりの日々を過ごしています。
でも、完治を目指して、これからも頑張っていきます。
そして、私のように病気がある人、決して負けないで下さい。
病気じゃないけど、読んで下さった方や、周りに心に傷を抱えている人がいる人は、力になってあげてください。
人は独りじゃ生きていけません。この小説を通じて、みなさんに何か伝わるものがあると嬉しく思います。
下手な文章で読みづらい所もあったと思いますが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
あや
:10/06/04 16:59 :SH904i :WLu376fc
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