えいぷりるふーる

ねぇ...りゅう?

あの日にりゅうが
ついた嘘が
現実になるなんて
思ってもなかったよ

>>2

あなたに初めて出会ったのは
日射しがじりじり痛い
よく晴れた､中３の夏｡

友達の綾とサッカー部の
練習試合を見に行った時のこと｡
懸命にボールを
追い掛けるあなた姿から
目線が外せなかった｡

私｢ねぇｰ綾｡｣

綾｢んー??｣

私｢うちの中学の方の
　51番いるぢゃん?｣

綾｢りゅう君??｣

私｢あんな子うちの中学に
　居たんだ｣

綾｢なになに??
　気になるの??｣

私｢なんかめっちゃ
　キラキラしてる｡｣

綾｢ほー｡｣

綾はにこにこしながら
私の顔を覗き込んだ｡

私｢なっ...なんだし!!｣

綾｢私にまかせて!!
　協力してあげる!!｣

私｢べっ別に好きなわけぢゃ
　ないもん!!｣

綾｢いいからいいから!!
　ほら!試合終わった｡
　行くよー!｣

綾は強引に私の手を引いて
部員たちのとこへ連れてった｡

雅人｢おー綾とあいみぢゃん｡
　　俺なかなかいけてたべ??｣

雅人は綾の彼氏｡
綾と雅人はみんなが認める
お似合いカップルだった｡

綾｢お疲れ様｡
　自分でそれ言っちゃったら
　台無しだよねー｣

雅人｢だって本当のことだべ??
　　なあーあいみ?｣

私｢あっえっ??うっうん｣
　
綾｢残念でしたあー｡
　あいみはずっとりゅう君に
　釘付けだったんですー｡｣

私｢ちょ..ちょっと綾!!｣

雅人｢まぢで?りゅう?!｣

雅人は驚いたように
大きな声でいった｡

私｢雅人!声でかいってば!!｣

きっ聞こえてたら
どおしよーって
恐る恐る後ろをむくと

｢先輩どおしたんすか??｣

不思議そうな顔をした
りゅうが立っていた｡

顔が一気に赤くなるのが
自分でも分かった｡

私｢あっ..いやっ..その..｣

どおしたらいいか分からず
困っていると

綾｢あいみがりゅう君と
友達になりたいんだって!!｣