運命の人...

あの時私を
助けてくれたのは
あなたでした。

あなたに助けて
もらえてなかったら
今の私はいない。

生きていたのかさえ
わかんない。

あなたと出会い
全てが変わったよ。

た『何やってんだよ』

ﾊﾟﾁﾝ

私『ごめん。でもたくやのプレゼ..』

ﾎﾞｺ

た『うるせーんだよ』

私が泣いていると
たくやは
殴る蹴るの繰り返し

ただ怖かった。

いつもなら
ある程度殴ると
優しくなるのに
今日は違った。

殴られすぎて
感覚がなかった。

しばらくして
おさまったかと思うと
私の携帯を折った。

やっとでた一言

私『ひどいよ。もうやだ』

た『は？お前誰に口聞いてんのかわかってんの？』

私『友達と遊びたいし、学校も行きたい。毎日たくやと一緒じゃ、もう疲れたよ』

初めてたくやに
抵抗をしてしまった。

たくやの顔は
今までと違った。

すごく怖かった。

た『このやろう』

また殴る蹴る。

もう殴られるの
慣れちゃったよ。

誰か助けて。
もうやだ、怖い。

抵抗すると、
首を締められた。

苦しい...

ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ......

た『わざとむせてんじゃねーよ』

ただ一言だけ言い
トイレに行った。

逃げよう。
今のうちに逃げないと

殺される。

体が震えて
力が入んなくて
うまく立てない。

早く早く早く。

水が流れる音がした。

体を引きずるように
一生懸命走って
外へ出た

後ろから
怒鳴り声が聞こえる

ただただ走った。

しばらく走ると
公園が目に入った。

とりあえず
公園のベンチに座った

逃げることに
必死で裸足。

赤く染まった足
腫れ上がった顔
風にあたると
あちこちが痛い

涙が出る

震えがとまんない

怖い

たくやに見つかったら
殺される

どうして
こうなったのかな？

たくやは本当に
私のこと好きなの？

私はたくやのこと
本当に好きなの？

涙がとまんない。

これからどーしよ。
携帯も財布もない。

あたりを見渡すと
もう真っ暗だ。

何時なのかさえ
わかんない。

行く所もないから
ただひたすら歩く。