親愛なるじいちゃん

2010年4月8日5:56
７９年の人生に
幕を閉じたじいちゃん

大好きやったよ

最愛のばあちゃんが亡くなった…
ばあちゃんの死に顔は、すごく綺麗で、全ての苦しみから解放された安らかな顔だった…

ばあちゃんが亡くなった後、じいちゃんは急に小さくなって、風邪一つひいたことなかったのに、体調を崩し胃癌が発見された。
手術をし、少し元気を取り戻したがやっぱり寂しそうで…

去年の9月、私は彼氏を連れてじいちゃんの家を訪れた。
ニコニコして
『あーこも結婚かぁ』
なんて言ってた。
『ばあちゃんがおったら飯作ってやれるのに、わしはなんにもできへんから…悪いなぁ…』
って申し訳なさそうに言ってた。
私は
「ご飯はいらんよ。顔見に来ただけ。」
って言ったけど…

３人でコーヒーを飲んで雑談していると急にじいちゃんが引き出しから封筒を出して中身を見せた。
中に入っていたのは写真。
ばあちゃんの若い頃の…

『ばあちゃん綺麗やろ?』って自慢気に…

ばあちゃんが生きてる頃は綺麗だなんて絶対言わなかったじいちゃんが写真を見て愛おしそうに眺めてた。

そんなじいちゃんを見てると涙が出た。

そうして迎えた2010年1月。
息苦しさを訴えたじいちゃんは肺癌を発病。
余命は半年と言われた…

入院を拒み続けたじいちゃんだったけど、3月中旬に入院。

4月6日危篤状態となった…
私はすぐに駆け付けじいちゃんに話しかけた。
「じいちゃん?あーこ来たよ?わかる?」
もう喋ることはできなかったけど何度も頷いてくれた。
じいちゃんの手は冷たくて私はずっと暖めてた…

そして2010年4月8日じいちゃんは息を引き取った…

葬儀は家族葬にした。
私の家族だけで１１人で父の兄弟家族が４人。その他親戚で２０人くらいだった。
たった二人の夫婦からこんなに広がった家族。じいちゃん見えてる??

じいちゃんの死に顔は安らかで今にも『あーこ』って読んでくれそうだった。

じいちゃん…
本当に大好きだった
私だけ成人した姿、結婚式、ひ孫も見せてあげれなかったね…
そっちで見ててよ!!
じいちゃんにもらった名前。大切にするから。

ありがとう
そしてお疲れ様!!
ばあちゃんと仲良くね!!

かなり短い話しになりましたが…

皆さんも家族、大切な人を大切にしてください。